2014年7月22日 (火)

最北の街、ロングヤールビェンで見たものは…(ユーラシア旅行社の北欧ツアー)

 先日、ユーラシア旅行社の「北極圏の美しい景色を極める旅12日間」より帰国しました。北緯66度33分以北の地域、この時期は白夜となる北極圏を巡る旅。“世界一美しい船旅”と称される沿岸急行船やヨーロッパ最北端のノールカップ、そしてロフォーテン諸島訪問と見所満載のツアーでしたが、その中でも特に印象的だったのが、ノルウェーのスピッツベルゲン島です。

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 スピッツベルゲン島へはオスロから飛行機で移動。スバルバード諸島で最も大きな島で、中心の街はロングヤールビェン。人口約2100人のロングヤールビェンは1000人以上の人口が住む街としては世界最北と言われています。ロングヤールビェンの小さな空港に降り立つと、夏の時期でもダウンコートが必要なほど。空港ではシロクマのはく製が出迎えてくれます。ここスピッツベルゲン島にはシロクマが約3000頭も生息していて、郊外にはシロクマ注意!の看板も立っているほどです。
 ホテルへ向かう道中、小さく見えるのは種子貯蔵庫。ロングヤールビェンには地球上の種子を冷凍保存する「種子貯蔵庫」があります。2008年に完成したこの貯蔵庫。種子銀行とも言われ、将来訪れるかもしれない地球規模の気候変動等による農作物の絶滅を防ぐため、世界100ヵ国以上から集められた種子が貯蔵されています。万が一冷却装置が故障しても永久凍土層によりマイナスの温度を維持できるということで、この地に貯蔵庫が造られたそうです。
 夜でも日が沈まない白夜の中、宿泊した翌日は終日氷河クルーズへ。スピッツベルゲン島はその60%が氷河で覆われています。雪を頂いた山々に囲まれた、荒涼とした景色の中をクルーズし、エスマルク氷河を間近に望むポイントへ。この日は天候に恵まれ、青空の下輝く氷河をご覧頂けました。そして氷河の前で船を止め、ランチタイム。本日の昼食は、船の上にて。新鮮なサーモンとクジラをバーベキューで頂きます。
 
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 昼食後は、スバルバード諸島で2番目に大きな街、バレンツブルクヘ向かいます。ここはロシア人の労働者が多く働く炭鉱の街。スバルバード諸島は、1920年に締結されたスバルバード条約によってノルウェーの統治下におかれましたが、その一方全ての条約加盟国は等しくこの島で経済活動を行う権利を有するとされています。よって原加盟国である40以上の国々(日本も含まれます!)の住人はこの地で自由に働くことができるという一風変わった土地なのです。ロシア人が多く住むということから、街にはレーニンの像や旧ソ連時代のような建物が建ち並びます。街の中心には、最近オープンしたというビールの醸造所が。琥珀色に輝く、最北のビールはお味も格別のようでした。
 クルーズからホテルに戻った後は、少々街の中を散策。小さなメインストリートには郵便局やスーパーマーケット、洋品店等が並び、このような場所でも人々の生活が営まれているのだなと感慨深くなります。夏は1日中明るい白夜、冬は1日中真っ暗な極夜となるロングヤールビェン。どこか物悲しいような最果ての地、ロングヤールビェンにはこの地独特の空気が流れていました。(川井)

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