2014年7月10日 (木)

氷の迷宮探検!オーストリア、ヴェルフェンの氷の洞窟アイスリーゼンベルト(ユーラシア旅行社で行くオーストリアツアー)

先日、ユーラシア旅行社の「オーストリア周遊と絶景ドロミテ・アルプス 15日間」より帰国致しました。
出発前の天気予報ではほぼ雨と出ていましたが、予報は外れ、ほぼ快晴の中でオーストリアアルプスやドロミテ山塊の雄大な山々や白や黄色の彩鮮やかな、可愛らしい野花等、豊かな自然を満喫して頂けました。
 今回のツアーでは、首都ウィーンでは、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの会場として知られる楽友協会の黄金の間での「モーツァルトコンサート」、ハルシュタットでは、年に一度の湖上での「聖体祭」、インスブルックではチロルで最も美しい城の一つである「トラッベルク城」、更には、オーストリア、ヴェルフェンの「氷の洞窟アイスリーゼンベルト」、ヒトラーも訪れた南ドイツのベルヒテスガーデンの「ケールシュタインハウス」を訪れる、今までにない非常にバラエティーに富んだ魅力的なツアーです。
特に今回は、自然の造形美も含まれており、目玉ともいえる、オーストリア、ヴェルフェンの「氷の洞窟」が印象的でした。
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 氷の洞窟自体は、オーストリア国内にも幾つもあるのですが、ここヴェルフェンの氷の洞窟アイスリーゼンベルトは世界最大級の規模で、国内では最も人気のある氷穴です。洞窟は、1879年にザ
ルツブルグの自然探求者のアントン・フォン・ボヤルトーチョリヒによりヴェルフェンの標高1641Mの山中で発見され、1920年にはツアーが開始されました。当時は、現在のようにケーブルカーも通っていなかったので、標高1640Mの洞窟の入り口まで全て歩いて行かなければならず、当時の苦労は計り知れないものです。洞窟内部の気温は、平均0℃と真冬の気温の為、ダウンジャケットや手袋等を装備した上での観光となります。洞窟は、全長42KMもありますが、観光出来るのは、入口付近の約2KMのほんの一部のみです。内部には木の階段が片道700段あり、入口より氷のトンネルや像等を見学しながら、合計134M上がって行きます。
まず、内部に入って、すぐに、300~400段の階段を登るという難所があります。登るのに必死で氷を鑑賞する余裕さえなかったのですが、息を切らしながら、階段を登り切ると、そこにはキラキラと光るクリスタルのような幻想的な世界が広がっていました。まるで、御伽の国にタイムスリップしたかのよう。異空間に引き込まれていく感覚さえ覚えました。
 氷は、洞窟内部に進入した水が流れ出たり、滴る滴が長い年月を経て様々な形に凍りつき、自然にトンネルを始め、氷の象さんや宮殿の様な氷の造形品が出来上がったのです。美しい氷の芸術作品に辿り着くまでは、階段を数百段登ったりと少々困難もありますが、その分感動もひとしおです。その年の気候によっては、内部の氷も少しずつ溶け出すことあるようで、今も尚、形を変え続けています。訪れる時によって異なる姿を見ることになるかもしれません。(井手)

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