ロマネスク教会に息づく人々(ユーラシア旅行社で行くロマネスクツアー)
ロマネスクの教会で特に面白いのが、柱頭彫刻。聖書の場面、空想上の生き物、植物、その土地の縁のあるもの(人物)などの多くが、とても愛らしい姿で描かれています。それは時に、「これを彫った石工は真面目にやったのだろうか…?」と疑いたくなるほど。実際のところは、当時はなるべく空白を作らないよう人体を配置する表現方法が取られていた為、人体比率が崩れ、デフォルメされた姿になっているのですが。
写真は、カニグー修道院の回廊にある、サロメとヘロデ王。「洗礼者ヨハネの首を!」と思わず吹き出しでもつけたくなります。他の教会では、机の下でのけ反るように描かれており、「イナバウアー・サロメ」として人気でした。建物自体の造りは至って簡素でこじんまりとしていますが、ところどころに、こんな愛嬌たっぷりの人々の姿があると、まるで物語の中にいるようで、「ロマネスクの教会に慣れちゃうと、もうゴシックの教会には戻れない!」と仰るお客様の言葉にも頷けます。

ロマネスクの教会や修道院の多くが、豊かな自然と信仰が調和している場所にあります。日本の神社仏閣の多くも自然の中にあり、私たちを癒してくれるように、心身共に気持ちのよい空間に包まれます。個人的には、都市化されていない、地方の「食」も楽しみのひとつ。今回の旅では、特産のフォアグラをフレッシュなさくらんぼジャムにつけて、美味しく頂きました。あまり団体ツアー客が訪れる地域でもないため、多少の不便や不慣れはありますが、多くのレストランがあたたかいおもてなしで私たちを迎えてくれました。(弥永)
ユーラシア旅行社で行くロマネスクツアー
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