2014年9月 4日 (木)

ジェノサイドから20年、アフリカ一綺麗な国に生まれ変わったルワンダ

 この度、ユーラシア旅行社の「ウガンダ・ルワンダ、三大トレッキング」より帰国しました。
 このツアーはチンパンジー、ゴリラ、ゴールデンモンキーの3種の動物に会うのが目的ですが、その中でも一番人気なのがマウンテンゴリラです。昔は、得体の知れない黒くて大きな怖い生き物と思っていた人もいたようですが、最近は研究が進んで、実は人間と同じように家族を大切にする心優しい生き物という事が分かってきています。日本でも森で暮らす彼らの様子をドキュメンタリー番組などで紹介された事もあり、本物をこの目で見たい!という方が多いようです。
 マウンテンゴリラは世界中でルワンダ、ウガンダ、コンゴの森に、約7百数十頭しか生息していない絶滅危惧種。 1980年代に、内戦や乱獲、人間の病気の伝染、森林の伐採などで減ってしまいましたが、研究者や動物保護団体、地元の人々、政府や観光客の理解と努力によって、現在ゴリラの数は増えているそうです。

子ゴリラ

 
 今回のゴリラトレッキングはルワンダのヴォルガン国立公園。
ここで野生のゴリラに会える確率はなんと97%だそう!広大な森の中に少ししかいいないゴリラにそんなに簡単に会えるの?と少々びっくりしますが、ゴリラに発信器をつけているわけではありません。
 実は、トレッカーと呼ばれる人たちが先回りして探しておいてくれるのです。ゴリラの一日の行動範囲は約800㎡だそう。つまり、前の日の夜に眠りについた場所からそう遠くには行っていないはず!私たちと一緒にいる現地ガイドが森にいるトレッカーと無線で連絡を取り合ってゴリラがいる場所まで誘導してくれるのです。森の中を歩くことに慣れていない私たちにとっては実にありがたい事です。
 通常歩き始めてからゴリラに会えるまでの時間は3時間位が多いようですが、なんと私たちは1時間半でゴリラに会えました!

お土産

 ガイドが「ヴッヴ~」というのどを低く鳴らすような声を出し、ゴリラのご機嫌を伺います。これは人間の言葉で言えば「おじゃまします」のような物。私達人間も突然沢山の人が自分のくつろぎの場所へドカドカと入ってきたらイヤですよね。この時のゴリラの反応が良ければ徐々に近づく事ができます。
  私達が今回会ったのはKWITONDAファミリー。家族みんなでゴロコロとくつろいでいる所でした。大人のゴリラは毛づくろいをしたり居眠りをしたりしてましたが、子供のゴリラは遊び盛りで、私達人間に興味を持って近くまでやってきました。黒い塊のようなゴリラの子供の目を見たら可愛くて抱き着きたい衝動にかられましたが、ぐっとこらえて見守りました。
 ゴリラトレッキングは今やルワンダの大事な観光資源。観光客からの収益は国立公園の保護や現地ガイド、トレッカー、ポータなど地元の人の現金収入につながります。
 お土産屋さんに並ぶ同じようなゴリラの置物ひとつひとつに小さな紙に書かれたイニシャルが貼ってあり、売り上げ金が作り手に渡るシステムになっています。
 この国立公園にやってくる外国人観光客によってこの村の人々の生活が支えられているのを感じました。
 情報があまり無く、20年前のジェノサイドや内戦のイメージが今なお強いルワンダですが、実は今やアフリカ一綺麗で治安が良いと言われている程、安心して観光できる国になっているのです。
 ルワンダの国内を車で走っていると、確かに感じるのが「町が綺麗」という事。他の国だったら道端の吹き溜まりに集まっていそうなビニール袋や紙ゴミなどが、よーく見てみてもひとつも落ちていません。

子ゴリラ

 現在の大統領ポール・カガメの政策で、町中に清掃員を配置して清掃にあたらせているのだとか。確かに現地ガイドも一緒に歩いている時にさりげなく小さなゴミを拾っていたり、国境での入国審査でもビニールの持ち込みがチェックされたり、国と国民が一体となって頑張っているんだという印象を受けました。
 最近では西アフリカでエボラ出血熱が流行し、残念ながら同じアフリカ大陸というだけでルワンダも危ないのではないかと心配になってしまう方がいるようです。西アフリカからルワンダの距離は約5000㎞、東南アジアで言ったら、ブータンやラオスで問題が起きたから同じアジアの日本も危険と思われてしまうようなものです。
 ルワンダに行った事のある人は皆、ルワンダの町や自然の美しさ、治安の良さ、人の優しさを知っています。「ルワンダ=ジェノサイド」という印象から「ルワンダ=ゴリラ」に切り替えようとしている彼らの努力に協力できたらいいなと思いました。(関根)

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