いとしのガウディ IN バルセロナ(ユーラシア旅行社で行くスペインツアー)
先日、ユーラシア旅行社の「魅惑のバルセロナ・ガウディと世紀末芸術を巡る」の添乗より帰国致しました。
スペインの夏は暑いというイメージが強いと思いますが、
バルセロナは地中海性気候で1年を通して割と天気が良いときが多く温暖な気候です。
今回は8月下旬からですが、たまたま天気が落ち着き24~25度と過ごしやすい気候でした。
2013年~2014年にかけて日本スペイン交流400周年として様々なイベントがおこなわれました。
そのうちの一つとして特別展「建築家 ガウディX漫画家 井上雄彦」も行われスペインが盛り上がっている感じですね。
そう、スペイン。
大体多くのスペインのツアーは、マドリッド、バルセロナ、グラナダぐらいで終わってしまうと思います。
しかしスペインの本当の魅力はその地域ごとに違う多様性。場所が違うと自然や文化など全く違う国のように
なるのです。だから巷に溢れる8日間でバルセロナに1泊してマドリッド駆け足で周ってアルハンブラ宮殿だけ観てなんて…ツアーで終わってしまったら実に勿体ないのです。
そしてバルセロナ。何泊しても色々な愉しみ方がある街です。
今回は、ガウディ建築群、モデルニスモ建築群、ミロやダリなどの芸術探訪、中世の町ジローナなどに行きましたが、
それでも物足りないぐらい。それほどずっと滞在しても楽しめる町なのです。
その中から是非ご覧頂きたいガウディの建築群を紹介します。
もともと実業家グエルが経営する繊維工場とそれに隣接する
労働者のための居住区を作ろうとしたコロニア・グエル。そこにあるガウディの傑作コロニア・グエル教会。
ガウディはこの教会を作るために、10年間もひたすら逆さ吊り実験を繰り返しました。
天上から紐を吊り下げて、紐の長さを変えたり、おもりの位置を変えたりして、最も美しく合理的な形を求めようとしたのです。
そこまでの情熱を持って建築を追及した建築家がいるでしょうか?
コロニア・グエルの構想は途中で中止となりましたが、地下聖堂が完成しただけであとは未完です。
しかしガウディの建築家としての様々な実験が、聖堂内部の荒々しい柱や天上に入り組んだ放物線アーチに現れていて、
これぞガウディといった傑作と評価されているのです。
でもここも20km離れた郊外にある為、一般的なツアーではなかなか訪れる機会がないのです。
この聖堂が全部完成していたらどんな建物になったんだろう?
そんな事を考えながら、今夜もバルで海老とキノコのアヒージョをつまみに行こうっと。
(吉枝)
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