2014年9月11日 (木)

吸血鬼になった夫人が暮らしたチェスキー・クルムロフ城(ユーラシア旅行社のチェコツアー)

先日、チェコ・スロヴァキア・ハンガリーの添乗から帰国しました。
3ヵ国とも、それぞれ魅力がございますが、今回はチェコの少し不気味なお話について書きたいと思います。
チェコ、南ボヘミア州に位置するチェスキー・クルムロフ。中世の面影を残した街並みは、世界遺産にも登録されています。街の中心部の周りを流れているモルダウ川を見下ろすようにして建てられた、チェスキー・クルムロフ城は、街のシンボル的存在。そのかわいらしいお城を眺めながら街を歩くと、まるで自分がおとぎの国に迷い込んだかのような錯覚に陥ります。
そんなチェスキー・クルムロフ城には、少し不気味なお話がありました。それは吸血鬼になった夫人のお話です。

チェコツアー、チェコ旅行

このお城の最後の所有家である、シュヴァルツェンベルグ家に嫁いだエレオノアという女性は子宝に恵まれず、なかなか夫との間に子どもが出来ませんでした。当時、オオカミのお乳には、子どもを宿す力があると考えられていたため、どうしても子供がほしかったエレオノアはオオカミを城内で飼い、そのお乳をのみ、無事に男の子を出産しました。しかし、街の住人達は、夜中にお城から聞こえてくるオオカミの鳴き声を聞き、震え上がりました。なぜなら、当時、オオカミは悪魔の使いとも考えられていたからです。そのため、エレオノアは、悪魔の力を借りて子どもを出産したと、住人達から恐れられていました。
その後、不慮の事故で夫を亡くしてしまうと、彼女の事を不気味に思っている親戚に、実の息子を連れていかれてしまい、彼女は悲しさから体が弱り、病気になってしまいました。当時、吸血鬼伝説はこの地でも伝わっていたため、医師達はやせ細った彼女の体を見て、吸血鬼になる病にかかっていると診断しました。
エレオノアは、住民達や親戚からも不気味がられ、一人チェスキー・クルムロフ城で暮らしました。その後、死ぬ直前にウィーンの息子を訪ね、訪問先でその生涯を終えましたが、その遺体はウィーンには埋められず、チェスキー・クルムロフに埋葬されたそうです。
今回のツアーを案内して下さったガイドの、オットーさんいわく、エレオノアが吸血鬼として蘇ることを恐れた人々は、彼女の遺体を切断して、チェスキー・クルムロフに送ったそうです。
日中はとても静かで平穏で、歩くだけで楽しむ事の出来るチェスキー・クルムロフですが、夜中にライトアップされたお城を眺めると、美しい反面、少し妖しく見え、これでオオカミの鳴き声が聞こえてきたら、当時の住人達が震え上がったというのも納得できます。
そんな少し不気味なお話のあるチェスキー・クルムロフ城は、私のお気に入りのお城です。(松本)

|

ユーラシア旅行社の中欧・東欧情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。