2014年10月
2014年10月31日 (金)
2014年10月30日 (木)
ルーマニア・マラムレシュ地方の木造教会(ユーラシア旅行社で行くルーマニア・ブルガリアツアー)
先日、ユーラシア旅行社で行く「ルーマニア周遊とリラの僧院夢紀行 10日間」のツアーより帰国致しました。このツアーはルーマニアとブルガリアにあるリラの僧院を巡るツアーです。その中でも今回はルーマニアの「マラムレシュ地方」について書かせて頂きます。
マラムレシュ地方はルーマニアの北西部に位置し、ウクライナとも国境を接しています。この地域の特徴は何と言っても木造の教会が点在していることです。今回のツアーではスルデシュティ村、ブデシュティ、ボグダンボーダと3カ所の木造教会ご案内させて頂きました。これらの木造教会は17~18世紀に建てられたもので、他の地域の教会とは形が違います。その特徴とは急傾斜の屋根が二重になっていて、入口に近い側の屋根にとてつもなく高い塔が伸びています。ちなみにスルデシュティ村の教会は高さが72mで古い木造教会としては世界で一番高いそうです。これらの高い塔は、敵からの襲撃に備えての見張り塔だったそうです。またいざ襲撃を受けた時はすぐに解体をして、再び組み立てることも容易だったそうです。また下の屋根も急斜面なのは、冬の雪対策を考えてのことだそうです(日本の白川郷などの合掌造りと共通するものがありますね)。
そして中に入っても他の教会との違いが分かります。通常ルーマニアの教会は「ルーマニア正教」ですが、これらのマラムレシュ地方の教会は「ギリシャ・カトリック方式」です。これは簡単に言うと、ギリシャ(ルーマニア)正教とカトリックの折衷様式でありますが、理由はその時代にオーストリア・ハンガリー帝国がこの地を支配していましたが、カトリックを信仰するよう圧力をかけられ、それに対する妥協案としてこの様式になったとのことです。具体的には、正教の特色であるイコン(聖画)とイコノスタシス(聖障壁)があるのと同時に、カトリックの特徴で正教の教会にはないベンチやイエス像やマリア像があります(残念ながら教会内は撮影禁止のためここではお見せできませんが)。
ただこれらの教会は現役で使われているものもあれば、現役を退き文化財として保存さているのみのものもあります(現在はコンクリートでできたものが主流となりつつあります)。やはり木造の方がメンテナンスにも手間がかかり、特に屋根は50年に1回は張り替えられるそうです。もちろん今の世の中、めったなことでは敵からの襲撃に遭うこともないので、組み立てが容易な木造教会の必要性はほとんどありませんが、木造建築を残そうとする心意気は現地の人からもひしひしと感じました(新築の木造教会もちらほら見掛けました)。教会の中に入った瞬間に漂う木の匂いをかぐとほっとした気分になります。やはり木のぬくもりを愛する気持ちは、マラムレシュ地方の人たちと我々日本人と相通じるものがあると感じずにはいられませんでした。(斉藤信)
2014年10月29日 (水)
田舎めぐりは美味しくて楽しい!!秋の南西フランス(ユーラシア旅行社で行くフランスツアー)
2014年10月28日 (火)
果たして地獄はどんなところ?(ユーラシア旅行社で行く地獄の門ツアー)
2014年10月24日 (金)
マチュピチュに魅せられて(ユーラシア旅行社で行くマチュピチュツアー)
2014年10月23日 (木)
フレンチバスクの魅力に触れる(ユーラシア旅行社のバスクツアー)
2014年10月22日 (水)
ウズベキスタンの高速鉄道(ユーラシア旅行社で行く中央アジアツアー)
先日、「カラカルパクスタンも訪問!ウズベキスタン大周遊 10日間」から帰国しました。穏やかな秋の気候の中、シルクロードの古都やティムール帝国の栄光が息づく都サマルカンドを連泊のあるゆとりの日程で巡って来ました。ウズベキスタンは過去の記事でも何度か紹介しているので、本日は今回乗車したウズベキスタンの高速鉄道「アフラシャブ号」についてご紹介します。
ウズベキスタンには、旧ソ連時代に張り巡らされた鉄道網の名残りで国内の地方都市や旧ソ連領の主要都市にと繋がる鉄道が敷設されています。
しかし、古いタイプの列車しかなく、ウズベキスタンが国を挙げて敷設に取り組んだのが、二大都市であるタシュケントとサマルカンド間を結ぶ高速鉄道です。3年前の2011年に完成し、運行が開始されました。
車両はスペインの新幹線AVEも手掛けるタルゴ社が手がけ、車内はウズベキスタンを一瞬忘れてしまう程欧州風。座席間隔も広く快適で、約2時間の走行中にドリンクやスナックのサービスもあります。その他車内販売メニューも充実していて、到着後すぐの食事がなければ、色々食べてみたかったところでした・・・。難点はこれも欧州風で各車両の座席が半分ずつ向きが異なり、必ず半分が進行方向を向いていて、残り半分が進行方向と反対方向に向いているところ。全席進行方向にくるっと回る日本式に慣れているのでちょっと違和感は残りました。
それでも2時間の列車の旅はあっという間に終わり、駅からまたバスに乗ってホテルへ。土地柄バスでの移動が長いウズベキスタンですが、列車は時間も短縮でき、現代のウズベキスタンを垣間見れる体験になるので、余裕があれば、是非お勧めです。
2014年10月21日 (火)
400年の友達、日本とスペイン(ユーラシア旅行社で行く北スペインツアー)
先日、「楽しく歩こう!北スペイン、巡礼の道」のツアーから帰国いたしました。秋の足音が聞こえる北スペインは暑くも寒くも無い絶好の行楽日和、車窓の風景も色付き始めており不思議と郷愁を感じる様子でした。
今回は、牛追いで有名なパンプローナやステンドグラスの美しい大聖堂があるレオンなど北スペインの有名観光地を巡るとともに、中世から続く祈りの道サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路歩き体験してみよう、というテーマ性のあるツアー。ツアー初期に「巡礼路を踏破するのは体力に自信が無くて・・・」なんておっしゃっていたお客様が、最終的に「今度は春に100キロ歩いて巡礼証明書を貰うわ!」と決意を新たにしていたのが非常に印象的でした。
初回の巡礼路歩きではあいにくの雨模様、しかしツアーが進むにつれてお天気はどんどん上り調子になり、最終目的地サンティアゴ・デ・コンポステラ到着日など、朝から真っ白な霞に包まれていたにも関わらず、皆様の願いが届いたのかゴゾの丘に到着する頃には真っ青な快晴に!まるで聖ヤコブ試され、そして祝福されているような気がしました。
さて、実は今年2014年は支倉常長が大使となった慶長遣欧使節団がスペインに到着してから400年の記念イヤーで、日本スペイン両国の各地で様々な交流事業が行われていたのをご存じでしたか?今回のツアー中に巡礼路沿いにひとつ交流の証を発見したのでここでご紹介。
上の写真の観音像は香川県の仏師凡海さんが生きた樹木に掘り込んだもの。モリナセカの町のアルベルゲ(巡礼者専用の宿泊施設)の庭に静かにたたずんでいます。キリスト教の巡礼路に仏教の観音様、話だけ聞くとミスマッチですが、なかなかどうして違和感無く溶け込んでいます。日本にも四国お遍路さんのような、似た文化があるからでしょうか。宗教は違えど、この観音様も今後、聖ヤコブとともに巡礼者達を暖かく見守ってくれることでしょう。(三輪)
2014年10月17日 (金)
マスカル(十字架)はエチオピアの心(ユーラシア旅行社で行くエチオピアツアー)
ユーラシア旅行社で行くエチオピアツアーはこちら
2014年10月16日 (木)
ここが魅力!乾期のウユニ塩湖(ユーラシア旅行社で行くウユニ塩湖ツアー)
先日ユーラシア旅行社の「レンソイス白砂漠とウユニ塩湖 感動のハイライト 13日間」より帰国致しました。今回の旅行のテーマは白。エメラルド色のラグーンを湛える白砂漠レンソイス、真っ白な塩の大地が広がるウユニ塩湖……。南米が誇る白の絶景を堪能できた、素晴らしい13日間となりました。
日本では雨期が話題になっているウユニ塩湖ですが、乾期も魅力は尽きません。雨期に「天空の鏡」と称される姿から一辺、乾期のウユニ塩湖には真っ白な塩の大地が広がります。今回は乾期のウユニ塩湖の魅力を2つ、皆様にご紹介したいと思います。
まず一つ目はウユニ塩湖の真ん中に位置するインカワシ島です。雨期だと水量により行けないときもありますが、乾期であれば必ず訪れることができます。
「インカワシ」とは「インカの家」という意味で、その昔インカ帝国の王様がこの地に集落を作ったことからこの名前が付いたそうです。インカワシ島で必ず目にするのは巨大なサボテン。島のいたるところに生えています。自分の身長の倍以上ありそうなサボテンがたくさんありましたが、なんと一年間に1㎝しか成長しないのだそう。また、大昔ここが海だった証拠に珊瑚礁の化石もたくさんあります。サソリやビスカチャというしっぽの長いうさぎも生息しているそうですが、残念ながら今回は見ることはできませんでした。このようにいろいろな見どころがあるインカワシ島ですが、一番の魅力は頂上からの景色です。インカワシ島は小さな山のようになっており、頂上まで、ゆっくり歩いて30分くらいで登ることができます。この島が塩湖の中央に位置するため、頂上からは360度に広がる塩湖の景色を楽しめるのです。
もう一つ、私がおすすめする乾期の魅力はウユニ塩湖で見る星空です。晴れの日が多い乾期では満点の星空を見られる可能性が高いのです。今回はウユニ塩湖に2連泊しましたが、2日とも楽しむことができました。真っ白な大地に寝転がり、日本ではなかなか見ることのできない南十字星を探したり、天の川を眺めたり……とっても贅沢な時間を過ごすことができました。
乾期のウユニ塩湖、おすすめです! (佐藤)
2014年10月15日 (水)
「天空の町」チヴィタ・ディ・バーニョレッジョ(ユーラシア旅行社で行くイタリアツアー)
2014年10月14日 (火)
おサルの天国!?世界遺産シミエン国立公園滞在記(エチオピア)
こんにちは。先日、ユーラシア旅行社の「神秘の歴史、エチオピア世界遺産紀行12日間」のツアーより帰国致しました。すっかり日本も秋めいて参りましたが、9月のエチオピアの気候は雨季の終わり。首都のアディスアベバを始め、ラリベラ、アクスムなど、平均標高が2000メートルを超す北エチオピアは非常に涼しく、日本よりも過ごしやすい気候でした。
さて、本日は北エチオピアで出会ったおサルさんをご紹介したいと思います。
北エチオピアは宗教史跡が多いイメージかもしれませんが、実はエチオピア最高峰の山脈が連なる自然が美しい地域でもあります。この辺りは、「アフリカの天井」とも呼ばれ、3000メートルや4000メートル級のシミエン山脈が110kmもの長さで連なっています。
この「アフリカの天井」はシミエン国立公園に位置し、世界遺産にも登録され、牧草地帯の緑一面の美しい大渓谷が広がります。
そして、このシミエン国立公園の住人がゲラダ・ヒヒというおサルさんです。
ヒヒと聞くと、ケニアやタンザニアなどでご覧頂いたことがある方も多いかもしれません。しかし、このゲラダ・ヒヒはエチオピアの固有種で、低地での争いに負けてシミエンの高原地帯に移り住んだと考えられています。サルなどの霊長類は森の中に生息していることが多いですが、ゲラダ・ヒヒは人間を除いて、最も地上の生活に順応しているおサルさんです。
シミエン国立公園内のロッジから歩いて散策スタート。すると歩き始めて約5分!座って草をむしり食べているゲラダ・ヒヒの大群に遭遇!こんなに早くに見つかるとは思っていなかったのでお客様も私もビックリ。
ゲラダ・ヒヒで特筆すべきことは、彼らの顔の表情や声、ジェスチャーを組み合わせて会話をすることです。群れ同士は、そのような表現方法で会話をしながら、なるべく平和的に争いを避けながら生存してきたそうです。
今回、ユーラシア旅行社のエチオピアツアーで会ったゲラダヒヒの群れはざっと300頭!静かに観察をしていると、
「キーッ!キーッ!」という声が四方八方から聞こえてきます。表情を見ていてもとっても面白く、身体が大きいオスザルを奥さんザル、子どもザルが取り囲み毛繕いをしています。どこの家庭も亭主関白のようです。私たち人間が一歩でも近づくと、歯茎を剥き出して「シャーッ」と威嚇。この表現方法も、会話の1つだとか。彼らは争いを避ける為に、この「威嚇」を使いながら解決してきたよう。 威嚇はするけど基本的には大人しく、手を出してくるような暴力的なことはしません。じっと、静かにゲラダ・ヒヒの大群を観察しました。
余談ですが、このシミエン国立公園は、日本のJICAが共同プロジェクトをしているようで、「シミエン国立公園および周辺地域における官民協働によるコミュニティ・ツーリズム開発プロジェクト」と称して展開しています。国立公園の入り口で手続きをしていたら、「日本人がガイドやレンジャーの指導をしてくれた」「観光は地元活性化の為にあると教えてくれた」等、受付の方が語ってくれました。こんな所にも、エチオピアと日本との繋がりを発見しました。
エチオピアの世界自然遺産シミエン国立公園。平和主義のおサルさんに出会える貴重な場所でした。(坂岸)
2014年10月10日 (金)
和洋折衷の教会の妙、祈りの島・五島列島で信仰に触れる(ユーラシア旅行社で行く日本ツアー)
先日、ユーラシア旅行社の「五島列島巡礼の旅」に行ってきました。五島列島は、九州は長崎から西沖に浮かぶ島々。佐世保から高速船で約1時間20分ほどのところにあります。
五島列島での見どころは、教会群です。島内には約50もの教会が点在し、その中でも明治末期から昭和初期に建築された歴史的価値ある教会が、今に姿を残しています。明治初期に禁教令が解かれた後、活躍した建築家が五島出身の鉄川与助です。大工の棟梁の家に生まれた鉄川氏は、布教にやってきた宣教師の下で建築を学び、日本の風土に合うように改善して長崎を中心に教会を建築しました。
鉄川氏が設計した教会を訪問してみると、まず教会の佇まいに見惚れます。小さな教会が、周囲に溶け込むようにして建っています。浜辺であったり、山間であったりしますが、小さな島なので集落の人口は多くはありません。そのため、当時の教会の規模は小さいものが多いです。ステンドグラスをはめたアーチ型の窓や、白や青で塗られた壁は一見、西洋風です。しかし、よく見ると雨戸がついている教会もあります。また屋根には灰色の瓦。いずれも多雨な日本の気象条件に適応しています。また教会内に入ると、コウモリ傘を開いたようなリブボールト天井です。ヨーロッパの教会では石材を積み上げて築かれているものをよく見ますが、五島では木材で作られています。船底を内側にしたような天井には、船大工の技術が活かされていました。西洋建築ではあっても、なんだか親しみやすい雰囲気を漂わせているのは、こういった日本独自の建築技術や建材が使われているからなのでしょう。どれも鉄川与助が心血を注いで建築した教会です。
古い教会は、今では使われなくなったものもあります。しかしながら、近隣の住民たちによって、鉄川与助建築の教会は今も大事に、そしてきれい保存されていることに気づきます。この古い教会は、五島列島に住むキリスト教徒の人々の信仰の歴史です。五島列島では、真摯に祈りを捧げる人たちに出会います。日曜日のミサには、教会の座席が埋まるほどの人たちが参列していました。
このような様子を目の当たりにし、過去から現在へと、五島列島の人たちが守ってきた信仰の深さを感じずにはいられませんでした。五島列島では、日本ならでは特徴ある教会に出会いました。そして同時にそれらを築き守ってきた、キリスト教の信仰心の深い人々にも出会ったのでした。(斎藤さ)
ユーラシア旅行社で行く日本ツアーはこちら
2014年10月 9日 (木)
吟遊詩人の歌声に酔いしれて(ユーラシア旅行社のバングラデシュツアー)
2014年10月 8日 (水)
青い街シャウエン。そこで良い雰囲気を醸し出す動物とは。(ユーラシア旅行社で行くモロッコツアー)
先日、ユーラシア旅行社の「青の街シャウエンとモロッコ周遊 9日間」
より帰国致しました。
皆様はモロッコというとどのような印象をお持ちでしょうか。
アフリカ、サハラ砂漠、フェズのメディナ、マラケシュのフナ広場。
このツアーでは車窓からも砂漠やナツメヤシのオアシス、スイスのような牧歌的
な光景も見えるなど、景観に富んだ国を楽しむことができました。
皆様が楽しみの1つとされていた場所が、青い街として人気急上昇中の
シャウエンです。
街には夕刻到着します。まずは旧市街を眺めるパノラマポイントで写真撮影。
しかし、「期待より青くない」という方が多い印象。
丘の上の夜景がすばらしいホテルに宿泊し、翌朝いよいよ町へ出発です。
旧市街の門をくぐると、そこは、不思議な青い世界。
青い街といえばインドのジョードプルも有名です。あちらは建物全体が青く塗ら
れ全体的に広がっている印象に対し、シャウエンは建物の下半分がほとんど青で
その青さも濃い気がします。しかも地面まで青く塗られている場所もあり気が付
くと青一色のおとぎの世界にいるような感覚にもなります。
この「塗り方」の違いが、遠目から「青くない」という印象になったようです。
朝なので閉まっている店も多いですが、そのシャッターが青いので更に青さが
増します。そんな街角を、子供が元気に学校へ行き、おじさんたちはぶどう棚の
下のカフェで寛いででいます。
シャウエンの青さにもう一つ良い雰囲気を添えているのが「猫」の存在。
モロッコではペストが流行った時期にネズミ退治の目的で持ち込まれ、今でも
大切に育てる人々が多いとか。
愛らしい表情をいたるところでふりまいていました。
シャウエンを離れる時の皆様の感想は「やはりシャウエンは青かった!」でした。
2014年10月 7日 (火)
三国ともユーロ導入へ!ロシアからの真の独立を目指すバルト三国
先日、ユーラシア旅行社の「バルト三国古都巡りとクルシュー砂州 8日間」のツアーより帰国しました。
このツアーは中世の街並みが残っており、激動の時代に巻き込まれ続けた3国の首都を巡るだけでなく、紀元前3000年前に出来上がったクルシュー砂州も訪れます。暑すぎず、寒すぎず街を歩くにはとても気持ちが良い気候の中で文化と自然の両面で満喫できたツアーとなりました。
1991年、ソ連からの独立を果たしたが、ドイツ・ポーランド・ロシアの領土争いに常に巻き込まれたバルト三国。1989年8月23日にリトアニアの首都ヴィリニュスからエストニアのタリンまで約600km間を人々が手を繋ぎ世界に独立訴えた「人間の鎖」は記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。「人間の鎖」は最終的にソ連共和党の権威を弱めソ連崩壊につながりました。今回のツアーでは「人間の鎖」が繋がれた道のりに沿うようにリトアニア、ラトビア、エストニアを駆け抜けましたが、至る所で各国の自由への思いと独立を勝ち取った歴史を実感しました。
その一例が、統一通貨ユーロのデザインです。
1991年にソ連から自由を勝ち取り、2004年5月にEUに加盟した三国では、2011年にエストニアがユーロに移行し、今年にはラトビアがユーロを導入。2015年にはリトアニアもユーロ導入することが決まっています。
硬貨の各国面のデザインには民族運動を経て悲願の思いでソ連からの独立を勝ち取った、各国の自由への思いとアイデンティティーが垣間見えます。そのデザインとは、エストニアは自国の地図。ラトビアでは国民の「母国に対する愛」、「自由の探求」、「自国への誇り」を象徴する民族衣装を身にまとったミルダと呼ばれる「乙女の肖像」。来年1月よりユーロが導入されるリトアニアでは2ユーロ硬貨の外縁にはリトアニア語でLAISVĖ(自由)、VIENYBĖ(統一)、GEROVĖ(幸福) の文字が刻まれるそうです。
徐々にロシアからの脱却を目指していますが、まだまだエネルギーに関してはロシアに依存せざる負えない状況が続いています。リトアニアではチェルノブイリ原発と同じ機材を使用していたビサギナス原発を、安全の観点からEU加盟と引き換えに閉鎖せざる負えなくなったため現在でも自国のエネルギーの約80%をロシアに依存しています。ソ連による支配からの脱却を目指すための選択肢が、ロシアによる新たな支配を招くという皮肉に陥ったリトアニアでは、ついに今年7月に日立と政府との間で原発協議開始が発表されました。ラトビアとエストニアも共同出資して依頼して10年後の稼働を目標にし、エネルギー依存においてもロシアからの完全独立を果たすための歴史的案件になると期待されているそうです。
「バルト三国には帝政ロシアやソ連時代に建てられたロシア正教会や建築物が数多くあるが、圧政をされた歴史の象徴でもあるため複雑な思いをしている」というガイドの言葉がとても印象的だった今回のツアー。バルト三国の求める「ロシアからの真の独立」はいつになるのか今後もバルト三国から目が離せません。(三浦)
2014年10月 3日 (金)
地上の楽園?春爛漫のナマクワランドへ!(ユーラシア旅行社で行く南アフリカツアー)
南アフリカで見られる〝花の絨毯〟といえば、プレトリアのジャカランダが有名ですが、ナマクワデイジーのオレンジ色の絨毯も負けません。はるか遠くまで緩やかに続く、一面オレンジ色に染めあげられた丘陵地帯。高台に上って見下ろせば、その広大さに圧倒されることでしょう。たった数週間、その年の雨量が少なくても、多すぎてもお目に掛かれません。まさに、春の夜の夢のごとし。儚いからこそ美しい、そんな絶景に心癒されてみませんか。(三橋)
2014年10月 2日 (木)
赤い草原。知られざる中国の秋を感じる絶景(ユーラシア旅行社で行く世界の絶景ツアー)
先日、ユーラシア旅行社の「赤い砂浜、紅海灘と大連、瀋陽、長春、ハルビンへの旅 7日間」のツアーより帰国しました。
海の神が祭られた寺と共に遊歩道があり、中国東北地方の早い秋の訪れを楽しめるようになっています。
中国では知る人ぞ知る絶景スポットで、結婚式のあとの写真撮影に来るカップルも。
この赤くなる時期はほんの2-3週間。
今思い出してもなんとも不思議な光景でした。
中国へ行くツアーはこちら
2014年10月 1日 (水)
圧巻!!雨季のエンジェルフォールの水しぶき!(ユーラシア旅行社で行くギアナ高地ツアー)
先日、ユーラシア旅行社の「ゆったりギアナ高地周遊 9日間」のツアーより帰国しました。私達の訪れた9月のギアナ高地は雨季から乾季の移り変わりの時期の為、このツアーのメインでもあるエンジェルフォールの水量はとても多く、大迫力の滝を思う存分堪能することが出来ました!ツアーでは、エンジェルフォールを、遊覧飛行にて上空から、ラトンシート島の展望台の真下からと、様々な角度から望むことができます。とは言え、天候が安定しにくいギアナ高地では、実際に航空機が飛ぶまでは不安がつきものです。
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