フレンチバスクの魅力に触れる(ユーラシア旅行社のバスクツアー)
先日、「南西フランス、絵のような風景へ 13日間」より帰国しました。
黄葉のベストシーズンに、田舎町を中心に周遊をしてきました。
旅の前半に訪れたバスク地方に関しては、
ガイドブックにもほんの少しのページしか割かれていないので、
事前情報を得難い地域です。
バスクは、フランスとスペインの国境にまたがって広がり、
俗に「海バスク」と「山バスク」に分けられ、
海の幸も山の幸も食べられるグルメな地域です。
また、海側にはリゾート地が、山側にはバスク様式の建物が残る田舎町があり、
まさにいろいろな魅力を兼ね備えた地域です。
今回訪れた中のひとつ、サンジャン・ド・リュズという町は、
かつては漁師の町として多いに賑わっていた港町でした。
裕福な船長や船会社の社長たちが豪華な館を建て、
町の中心の教会では、
ルイ14世とマリー・テレーズのロイヤルウェディングが行われたのです。
あまり知られていない、こうした中世の栄華を誇った町も、
現在は静かで鄙びた港町となっています。
小さな港には小さな船が停泊し、
17世紀頃の船長達が建てた館や、
赤・白・緑を基調とした木組みがかわいらしい、バスク様式の建築が並んでいます。
そして、この町を訪れたら是非とも立ち寄るべきもうひとつの場所が、
元祖マカロンの店「メゾン・アダム」です。
現在巷で広まっている、クリームを挟んだカラフルなマカロンとは違い、
素朴でしっとりしたクッキーのようなマカロンです。
1660年創業のこのお店は、
創業年のロイヤルウェディングの際にマカロンを贈呈して、
王妃マリー・テレーズに大変喜ばれたという話が残っています。
マカロンは日持ちがしないのでお土産にはできません。
その場で買って食べてみて、
17世紀から伝わる伝統的な味を楽しみました。(飯岡)
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