マスカル(十字架)はエチオピアの心(ユーラシア旅行社で行くエチオピアツアー)
先日、ユーラシア旅行社の「エチオピア物語 18日間」より帰国致しました。
エチオピアは丁度、雨季から乾季への変わり目で、雨に降られた時もありましたが、概ね青空にも恵まれ、爽やかな気候の中で観光を楽しむ事が出来ました。
エチオピアというと、まだまだ未知の国という印象が強いかと思います。そんなエチオピアの魅力は何と言っても「人」です。穏やかで素朴、そして譲り合いの精神を持った彼らは、何となく日本人の気質と似ていて、親しみを感じます。
そんなエチオピアの人々の心の拠り所がマスカル(十字架)です。
エチオピアで最も有名なラリベラの岩窟教会群の一つ、聖ジョージ教会を始め、様々な教会建築でマスカルは重要なモチーフとなっています。また、この時期満開を迎えていたエチオピアの国花でもあるマスカルの花も、黄色い小さな花ですが花弁が十字を表しています。
そして、何と言ってもマスカル祭!
エチオピアの首都、アディスアベバで年に一回開催されるマスカル祭は伝統的な宗教行事です。今回のツアーでは、このマスカル祭にも参加してきました。
マスカル祭は西暦326年、ローマ帝国のコンスタンティヌス帝の母、ヘレナがキリストが磔にされた十字架を発見したことを祝う由緒正しいお祭りです。
アディスアベバ中の教会から集まったという司祭さんや修道士さん達は、皆華やかな祭服を着て、カラフルな傘をさして手に十字架をもっています。彼らの聖歌の大合唱、ベルやドラムの演奏に杖を使っての踊りで会場は荘厳ながらも賑やかな雰囲気です。その後、数千人の日曜学校の生徒さんたちの集団演技やマーチングバンドに続き、最後は会場の中心にあるトーチに火が灯されお祭りはクライマックスを迎えます。
トーチに火をつけるのは、ヘレナが焚き火の3つの煙のたなびく方向に従っていった結果、十字架を発見したという伝説が由来となっています。
人々が手に手にローソクを持ち、その光で会場が満たされ、また嬉しそうな笑顔で一杯になるクライマックスは、何ともいえない心打たれる瞬間でした。
東アフリカ唯一のキリスト教国であると言われるエチオピア。彼らの素朴ながら力強い、そして熱い信仰心を垣間見た気がしました。(坂田)
ユーラシア旅行社で行くエチオピアツアーはこちら
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