素朴なアンドラ公国に2泊3日(ユーラシア旅行社のアンドラツアー)
先日、ユーラシア旅行社の欧州小さな国々夢紀行のツアーより帰国致しました。ヨーロッパの中でも、単体では訪れにくい、リヒテンシュタイン公国、サンマリノ共和国、モナコ公国、バチカン市国、アンドラ公国の小さな5ヶ国と、その周辺のスイス、イタリア、フランス、スペインと、全部で9か国をバスと鉄道で巡るツアーでした。
その中でも、印象的だったのは最後に2連泊したアンドラ公国です。スペインとフランスに挟まれたピレネー山脈の中腹に位置する小さな公国。日本の石川県金沢市と同じぐらいの面積なのに1つの国として国連に加盟しています。
今回ユーラシア旅行社のツアーで訪れた10月のアンドラは、フランスから入国。ピレネー山脈の峠をいくつか通り、小さな村々を眺めながら山道を走ります。10月は、黄葉がとても美しく、山が黄金に染まっている姿が印象的でした。丁度、標高1500メートル周辺が黄色く色づいていました。
スペイン司教とフランス大統領が共同で統治しているこの国は、全てがフランスとスペイン(カタルーニャ地方)のミックスという感じの国です。まずは言語。公用語はカタルーニャ語なのですが、皆、フランス語、スペイン語そしてカタルーニャ語のトリリンガル(3つの言語を自由に操ります)。
ホテルのスタッフは胸に国旗のマークを付けていて、自身が話す言語が分かるようになっています。フランスではスペイン語を話す人は少なく、スペインに入るとフランス語を話す人は少なくなるのに、すごいですね。目指したいところです。
また、アンドラは独自の郵便局が無い為、フランス郵政省とスペイン郵便局と、両方の郵便局があります。写真の通り、郵便物を出すときは、スペイン経由で出す場合は黄色いポストへ、フランス経由で出す場合はフランスのクリーム色のポストに出す必要があります。どちらが早く着くのでしょうか??
もう1つアンドラで特徴的なのは、古い教会たち。ゴシックよりも古い、11世紀のロマネスク建築の美しい教会が村々に聳えたちます。山の景色にあった素朴な教会たちは、なんだか華美に飾ってある大きな教会群より、私は好きでした。シスポイン(Sispony)という村のサン・ミエゲル教会では、「村人が是非見ていってくれ!」と鍵を開けて内部へ案内してくれました。
素朴なアンドラ公国は、私たちが煌びやかなフランスから来たからでしょうか、非常に素朴、そして人が親切、という印象に終始しました。
最後の日に、レストランでアンドラ人の男性に話しかけられました。
「君たちは何日間滞在するの?」
「3日間(2泊3日)ではもったいないよ!2週間は滞在しなきゃ!!」
アンドラ内の小さな村々を覗きながら、周りのピレネー山脈をハイキングする、そんなゆったり休暇で来ても楽しめる国、アンドラ公国。3日間でも十分に満喫できました。(坂岸)
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