2014年12月12日 (金)

エル・ドラド!目も眩むコロンビアの黄金伝説! (ユーラシア旅行社で行くコロンビアのツアー)

先日ユーラシア旅行社の「悪魔のタワーとコロンビア絶景紀行 9日間」のツアーより帰国しました。

「エル・ドラド(黄金郷)」

何とロマン溢れる言葉でしょうか。
私たち日本人でも、どこかでこの言葉を聞いたことがあるはずです。

16世紀頃ヨーロッパで新天地を求め始めた大航海時代には、この「エル・ドラド」
という言葉は瞬く間にヨーロッパ中に知れ渡り、多くの探検家や船乗り達の野心をかき立て、
実際に幾人もの探検家が黄金を求めて新大陸へ旅立ってゆきました。

このエル・ドラド、黄金郷伝説は南米コロンビアが発祥の地と言われています。

コロンビアはアンデス山脈の北端に位置し、かつては山中に金鉱が数多く点在しており、
金の生産量は南米随一でした。ボゴタ近郊に住んでいたムイスカ族をはじめ
コロンビアの先住民たちは歴代王の儀式や副葬品に黄金を多用し、
紀元前1000年頃からスペイン人が到来する16世紀頃まで数多くの黄金の装飾品が作られました。

その先住民たちの残した数々の黄金装飾品は、今でも首都ボゴタの黄金博物館で見ることができます。

「黄金博物館」だけに、どこを向いても金・金・金。

金ばかり。

黄金のポポロ(コカの葉を入れる壺)


想像をはるかに超える大量の黄金装飾品。
そして当時の加工技術のレベルには驚かされます。

どこの部屋も全体が眩いばかりの金色に輝いています。

日常では絶対に味わえないような不思議な雰囲気。
足元がフワフワした感覚になり、まるで催眠術にでもかかったように目が虚ろになってきました。

やはり煌めく黄金の輝きは古今東西、人間を惑わせるのかも知れません。

また、インカ帝国や中米のマヤ、アステカ文明とは全く異なる独自の文明がコロンビアにも存在していたことも新鮮な驚きでした。


16世紀に南米にやってきたスペイン人たちはペルー、エクアドルなどインカ帝国、南米各地で先住民から黄金を搾り取った後、本国へ送る際に黄金をはじめとする貴金属類を集積し、中継地としたのが北部の港町カルタヘナでした。
当時のカルタヘナには大型の帆船が絶え間なく出入りし、街には異国風の顔立ちをした商人達が行き交い、活気溢れる港だったに違いありません。
現在のカルタへナの旧市街も港特有の溢れる活気が印象的でした。
スペイン植民地時代の豪商達の立派な邸宅が並び、石畳の路地には陽気な売り子たちが果物や水、パナマ帽から日用品まであらゆる品々を売っており、たくましい商人魂は今ももちろん健在。
アフリカ系から先住民との混血メスチーソ、純粋なスペイン系など実に様々な顔立ちの人々が行き交っている光景も印象的でした。

世界遺産カルタヘナの旧市街にて

黄金の集積地に人々が集まった港町カルタヘナ。

そういえば、ボゴタの黄金博物館も多くの人で混み合っていました。

黄金があるところ、人が集まるのは今も昔も同じです。
(上田)

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