2015年2月25日 (水)

世界遺産・ボロブドゥール遺跡でご利益にあやかる(インドネシア)

インドネシアツアー

 先日、ユーラシア旅行社企画「芸術の島バリと歴史遺産の宝庫ジャワ島7日間」より帰国致しました。インドネシアは島の数が1万3000以上と言われ、島ごとによって全く異なる文化が見られることが魅力です。例えば、今回訪れたジャワ島とバリ島は隣同士の島ですが、ジャワ島は仏教やヒンドゥー教を奉じた歴代王朝の中心地となったためにそれらの宗教的歴史遺産が多く見られ、一方バリ島では丘に広がる棚田や島民の90%近くが信仰しているというバリ島独特のバリ・ヒンドゥー教の寺院が至る所に建てられており、ゆったりとした時間が流れています。その他の島も多様性に満ちていて、“トンコナン”と呼ばれる舟形の伝統家屋を見ることができるスラウェシ島のタナトラジャや、“現代の恐竜”とも呼ばれるコモドドラゴンの生息するコモド島など、見所が満載です。

 そんな魅力の多いインドネシアですが、私が今回のツアーで最も印象に残ったのは世界遺産・ボロブドゥール遺跡です。ボロブドゥール遺跡はジャワ島中部にあり、9世紀中頃に建てられた、仏教、特に密教の影響の強い遺跡です。方壇と円壇で構成されているボロブドゥール遺跡はそれ自体が曼荼羅を表現しているとされ、また、各壇は仏教の三界(欲界・色界・無色界)に分かれており、上に登るにつれて悟りに近づくことができると言われています。壁面には仏陀の生涯の一部などを示すレリーフが、また全体には504体の仏像が置かれ、さらに、卒塔婆のルーツであるストゥーパ(仏塔)の存在は、日本の仏教寺院とは全く異なった様子を見せてくれます。

 今回私たちは午前中にボロブドゥール遺跡を訪れました。様々な国籍の観光客に混じりながらレリーフをじっくりと見たり、仏像に手を合わせたり、頂上から見える辺り一面の緑の風景を写真に収めたりと、ゆっくりその魅力に迫ることができました。

 しかし、それだけで終わらないのが今回のツアー。翌日早朝に、ボロブドゥール遺跡にて日の出鑑賞の機会を設けているのです。インドネシアは赤道直下にあるため、日の出の太陽は短時間ですぐに上がってしまいます。また、ボロブドゥール遺跡から見る日の出は2012年にCNNの「驚くほど素晴らしい、訪れるべき地球上の場所27選」で第1位に選ばれたこともあり、早朝に起きることを考えても見る価値は十分にあります。ただ、そこで心配なことはやはり天気。朝起きても真っ暗なため、ボロブドゥール遺跡に到着してからでないと、日の出を見られるかどうかは分かりません。

 早朝ホテルを出発して再び訪れたボロブドゥール遺跡は、昼間と違い観光客も少なく、霧に包まれて幻想的。普段は気付かないカンテルという花のいい香りもしました。頂上に向かうにつれて空が明るくなり、日の出を見ることができそうという期待を胸に、そしてカメラ片手に階段を上がります。しばらくすると空がオレンジ・黄・緑・青と綺麗な虹色に染まってきました。いよいよ日の出です。その場にいる全員が固唾を飲んで静かに見守り、その後それほど時間を置かずに見えたのは霧から顔を出す真っ赤な太陽。途端に歓声とカメラのシャッターを切る音が続き、気付けば太陽は大分上まで上がっていました。こんな美しい景色を毎日見ているボロブドゥール遺跡の仏像が羨ましくさえ感じました。

 皆が満足してボロブドゥール遺跡を降りると、再び厚い霧が辺りを覆い、もう太陽は見えなくなっていました。本当に短い間の景色ですが、だからこそ有難みを感じます。仏様のご利益にあやかったツアーとなりました。(越野)

 

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