2015年2月19日 (木)

新大陸に渡ってきた征服者たち(グアテマラ、中米諸国)

ニカラグア、レオンの大聖堂(スペイン人は征服地の神殿跡に聖堂を建立した)

先日、ユーラシア旅行社の「中米5ヶ国周遊と神秘のブルーホール遊覧飛行13日間」のツアーより帰国しました。
今回の日程は、中米地峡の中ほどに位置するニカラグアから北上しつつ、エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラ、ベリーズの国々を巡ってきました。
国境を越える度にバスの車窓からぼんやりと眺めているだけで、
人々の顔立ちが異なっていたり、暮らしぶりが垣間見えるのは、
陸路国境越えのバス旅行ならではの楽しさでもあります。
今回訪れた国々の中では、ニカラグアやエルサルバドル、ホンジュラスなどは、
メスチーソと呼ばれる先住民とスペイン系の混血が人口の大半を占めており、
純粋な先住民や後の時代にやってきた白人の割合は非常に少なくなっています。
そしてグアテマラの国境を越えると一変して、鮮やかな民族衣装を纏ったマヤ系
先住民の人々の数が圧倒的に多くなります。
更にカリブ海に面した小国ベリーズの国境を跨ぐと今度はアフリカ系の顔立ちが増え、カリブ海の対岸がアフリカ大陸であることを実感します。
そんな旅の道中で、今年9月にグアテマラがちょうど大統領選挙と統一地方選挙を迎えるにあたり、政治についてガイドのあれこれ話していたところ、衝撃の事実を知ることになりました。
何とグアテマラでは、16世紀に黄金を求めてやってきたスペイン人の末裔たちが21世紀の現在でもなお、国をコントロールしているのです。
その末裔たちは「セブンファミリー」と呼ばれ、表舞台に登場することは滅多になく、裏から国を都合のいいように操っているのです。
 
大統領は裏の取り決めで一族の中からローテーションで決まり、政治家も多く輩出しています。また主要な産業である砂糖やバナナ、コーヒーのプランテーションも所有しています。
更に主要企業のオーナーは殆どがセブンファミリーの一族という現状。
これは全人口の10パーセント前後を占める、ほんのわずかな白人系の人々です。
また、それらの人々が16世紀に新大陸に黄金を求めてやってきたコンキスタドーレス(征服者たち)と呼ばれる、スペイン人の末裔だというから、驚きです。
グアテマラはスペインから1821年に独立を果たしましたが、真の独立ではなかったのかも知れません。
政治、経済がいまだに白人によってコントロールされている事実は、グアテマラに限ったことではなく、エルサルバドルや他の中米諸国も同じようです。
歴史書には決して載っていない衝撃の事実。
愕然としました。
ところで、中南米諸国で圧倒的人気を誇るスポーツは、もちろんサッカーです。
南米最強のクラブチームを決める大会は、「コパ・リベルタドーレス(解放者)」
と呼ばれています。
もしかしたら、この大会名に中南米の人々の秘かな願いが込められているのかも知れません。
(上田)

ユーラシア旅行社で行くグアテマラのツアーはこちら

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