2015年3月20日 (金)

マヤと共に生きるセイバの木(メキシコ・グアテマラ・ホンジュラス・ベリーズ)

この度、ユーラシア旅行社の「マヤ文明を徹底的に極める旅」より帰国しました。
このツアーでは、メキシコ南部・タバスコ州の州都ビジャエルモッサより入り、メキシコのユカタン半島や、ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラスに点在するマヤ遺跡を見てまわります。
遺跡ファンはもちろんの事、自然や文化、人々の暮らしや食事など、様々な角度からメキシコと中米の国々を楽しめます。

ティカル

2月、寒い日本を飛び出して向かったメキシコと中米の国々は日本の初夏のような気候。ちょうど乾期なので雨の心配も少なく、日中は日陰を探しながらの遺跡巡りとなりました。
常春の国と言われるグアテマラのアテンティグアではちょうど、ジャカランダが見ごろを迎えていました。
日本の藤のような薄い紫色が美しく、カラフルに色付けされた街並みととてもよく合っていました。

ジャカランダ

ノウゼンカズラ科のジャカランダは鳳凰木、火焔木と並ぶ、世界三大花木の一つです。
観光地、ホテルの庭や車窓などから、ツアー中、様々な場所でその土地ならではの植物を目にすることが出来ました。
特に印象的だったのはマヤ遺跡の広場で度々見かけた「セイバの木」です。
50m位まで大きくなるセイバの木は、まだ若い木の時は緑色で幹に沢山のとげがあります。成長すると白っぽいグレーのような色に変わり、とげは枝となり、四方八方に伸びてゆくのです。

セイバ

不思議な事に、その花が沢山咲いた年は雨が多く降り、花が少ない年は雨も少ないそうです。その年が豊作になるか不作になるか占う事もできるわけです。
マヤの世界では「聖なる木」と信じられ、大切にされていました。古代マヤの人々はこの木の下で結婚式を挙げたり、何か大切な事を決める時などはこの木の下で契約を結んだそうです。
ジャングルを抜けて、広々とした遺跡の広場に出ると、すぐにその存在感ある姿に目がいきます。
青空に浮かんだ雲に突き刺さりそうなほどにまっすぐ伸びた木を見ていると、古代マヤの人々が「天界に続いている」と言ったのもわかる気がします。

セイバ

ちょうど、物売りの子供たちが木陰で一休みしていました。額に汗して観光していた私達も、すぐさまその涼しい木陰を求めてセイバの木の下に入りました。
涼しい風が吹くと、さっきまで暑くてバテそうになっていた事などは忘れてしまいました。
今も昔もセイバの木は人々に憩いの場を提供してくれてます。(関根)

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