2015年3月17日 (火)

ヘミングウェイの愛した国、キューバを訪れて。

コヒマル要塞
先日、ユーラシア旅行社の「メキシコ・キューバ世界遺産とカリブの休日11日間」より帰国しました。メキシコとキューバの見どころが満載このツアー。今回は、20世紀に活躍した知る人ぞ知るアメリカ人作家、ヘミングウェイが愛したキューバに焦点を絞ってご紹介します。
キューバの玄関口、ホセ・マルティ国際空港到着後、向かったのは首都ハバナから東に7キロの所にある、人口2万人程の小さな漁村のコヒマルです。バスに揺られて40分、到着したのは午後4時過ぎでした。太陽も傾き始め、西日が鮮やかなオレンジ色に変わろうとしている時刻です。道路の脇にバスを止め、海岸へ歩いて向かうと、優しい潮風に包みこまれます。この町のシンボルであるコヒマル要塞は、南国らしいヤシの木に寄り添われて、堂々とそびえ立ちます。要塞の脇には、可愛らしいアメ車が止まっており、その近くに若いカップルが肩を寄せてどこまでも続く海を眺めていました。その平和でどこか懐かしい雰囲気が漂うコヒマルの海岸は、どこへカメラを向けても絵になるほど美しかったです。
ヘミングウェイの胸像
実はこの村、ヘミングウェイの代表作、「海と老人」の舞台となった場所なのです。当時ヘミングウェイは、この村で愛艇ピエール号に乗り、趣味だった釣りを楽しみながら暮らしました。そして、ノーベル賞をも受賞した「海と老人」の構想を得たのです。コヒマル要塞の斜め向かいには、地元の人が、ボートのスクリューなど材料を出し合って彫刻家に作成を依頼したという、ヘミングウェイの胸像があります。その胸像を見て、いかにヘミングウェイが人々から親しまれ愛されてきたのかがひしひしと伝わってきました。ヘミングウェイの愛称は「パパ・ヘミングウェイ」。趣味は釣りの他に闘牛やボクシングという、ワイルドなライフスタイルを送り、明るく人懐こいマッチョなアメリカン・ヒーローは、現在も人々の憧れの的です。
しかしながら、驚く事にヘミングウェイは、その生涯を自殺で閉じています。うつ病が原因だったと言われています。彼は、多くの民衆に愛され親しまれていた一方、この美しく小さな村で、静かで孤独な時間を過ごしていたかもしれないと、遠い日のヘミングウェイに思いを馳せながら、コヒマル村を後にしました。(堤)

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