カンボジアの首都、プノンペンの今と昔
先日、ユーラシア旅行社の「アンコール遺跡群を極める旅9日間」より帰国しました。栄華を極めた、アンコール時代の遺跡群もさることながら、私に最も強い印象を与えたのは、プノンペンの街並みでした。夜に綺麗にライトアップされる高層ビルや独立記念塔、王宮広場でスマートフォンを手にする若者たちは、私たちと比べて遜色ありません。
しかし、今から遡ること僅か40年。ポルポト政権時代のプノンペンには、知識人を収容、拷問するための刑務所が存在していました。そこには、わずか2年9か月の間に2万人近くの人が連行されたと言われ、そのうち生還できたのは8人のみだそうです。建物内には、独房が当時のまま残され、犠牲者の写真が整然と展示されています。天井や壁に付着しているシミは犠牲者の血痕です。自然と鳥肌が立ってしまいました。当時は密告などもあり、他人を信用することもできなかったそうです。
もしも私がこの時代に、この国に生まれていたら一体どうすればいいのか。考えただけで涙が出そうになります。
目を背けたくなるような悲しい歴史ではありますが、心の片隅に置いておこうと思います。現在の賑やかな街並みや人々の笑顔も、より輝いて見えてくるように思えました。(瀬戸)
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