エチオピアの国民食インジェラとワット(ユーラシア旅行社で行くエチオピア)
ユーラシア旅行社で行く4/24発「成田空港直行便就航特別企画 エチオピアの神髄8日間」に行って参りました。昨年安倍総理のエチオピア訪問により実現した日本との直行便(香港寄港・機内待機)就航。機材も新しく、エチオピアの国旗の色(緑・赤・黄色)の内装、乗務員さんのエチオピアらしい衣装、機内エンターテインメントにエチオピア音楽があるなど乗ったときからエチオピアムードが漂い、高揚感がでてしまいました。2011年にスターアライアンスに加盟したこともあり、現地の国内線も大きな遅れがでないようにとキビキビした動きが見られ、今回のツアーでは、北エチオピア周遊の旅をスムーズに巡ることが出来ました。
エチオピアは、大地溝帯より多くの原人など石器時代の貴重な発掘があったり、アフリカで初めてのキリスト教を国教化した古い歴史を持つ国であり、植民地化を狙っての欧州とも戦い独立を勝ち取ってきた国。しかし日本人の旅行という面では、まだまだ表立ってはおらず、情報も少なく、秘境のイメージが強い国でもあります。ホテルや食事は?というご質問も多いのですが、食事に関しては、北エチオピアのツアーでご提供するものは外国人用に基本的に3コース。前菜は野菜のスープが多く、メインは鶏肉、牛肉ときにパスタなどが出てきます。海なしの国ですが、タナ湖近辺でティラピアやナイルパーチなどの淡水魚を食することができます。淡水魚は変な臭みもなく、白身でとても美味しいです。お肉も自然のなかでのびのび育てられているからか、どれも美味しく、味付けも外国人向けなので私たちの口に合うものばかり。そのような食事の中で、エチオピア料理はというと、“インジェラ”と“ワット”が挙げられます。世界各国の料理が食べられ、情報が溢れる日本でも、聞きなれない言葉。インジェラとは雑穀に似たテフというものを水に浸し、3,4日間発酵させ、上澄みをすくい、ホットケーキみたいな生地のタネになったらクレープのように焼いたもので、インドのナンのような存在。ワットはそのインジェラと一緒に食べるおかず。ワットは野菜のワット、肉のワット、豆のワットと種類様々。インジェラを手でちぎってワットをくるんで食べるので、全体的なイメージはまさにインドのナンとカレーです。サーブのされ方は様々で、丸くクレープのように焼いたインジェラの上に様々な種類のワットを載せて提供するスタイルからビュッフェなどではおしぼりのようにくるくるっと巻いたインジェラが置かれ、ワットや他のおかずと一緒に食べるスタイル。インジェラの味はというと、酸味のある少し厚みのあるクレープという感じです。発酵段階で生じる上澄みが酸味を帯びており、これをどれだけ掬い取るかで生地の酸味具合に強弱が付くのでお店ごと、作り手ごとによって味が異なります。また生地の色は、白と赤があると言われていますが、白インジェラは実際は灰色をしているという不思議さも一興。バスでの移動途中で民家の前を通るとき、現地の人たちは家の前でインジェラを焼きますので、食事時の村を通過するとあちこちの民家で焼いている姿、インジェラを籠や頭の上のトレーに乗せて運んでいる光景も見ることが出来ます。
日本ではなかなか食べることが出来ない未知の料理インジェラ。好き嫌いはある料理ですが、私は大好きで日本に帰ってからも赤坂見附のエチオピア人オーナーのお店でも食べに行ってしまったくらいです(注:発酵に日数がかかるので4日前に予約が必要です)。ちなみに機内食にはインジェラはでません。(髙橋)
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