釈迦が悟りを開いた地・ブッダガヤ(インド)
先日ユーラシア旅行社の「釈迦の道を往く、四大聖地巡礼 8日間」のツアーから帰国致しました。
ここで言う四大聖地とは、釈迦の生涯の事跡にかかわる4カ所を表します。生誕の地・ルンビニ(ネパール)、成道の地・ブッダガヤ、初転法輪の地・サールナート、入滅の地・クシナガル。
今回はブッダガヤを紹介させて頂きます。先に「成道の地」と書かせて頂きましたが、簡単に言うと釈迦が悟りを開いたのがこの地ということになります。ここにはマハーボーディ寺院があり、敷地内にはランドマークにもなっている高さ52mを誇る大塔があります。さらにこの塔の中に入ることもできて、奥には釈迦の像が安置されていました。ちなみに普段は塔の内部は撮影ができませんが、この時期はシーズンオフ(5月はこの辺りでは1年で一番暑い時期なので、日中40度を超えることもありました!)ということで観光客や巡礼者も少なかったため、特別な写真を撮ることができました。
さらに大塔の裏に行くと菩提樹があり、釈迦がこの木の下で悟りを開いたということになっていますが、実は現在ある木は釈迦の時代のものではなく、4代目とのことです。ちなみにこの地に生えていた釈迦の時代の菩提樹の苗木が、海を渡ってスリランカのアヌラーダプラで植樹されましたが、その木(スリーマハー菩提樹)は現在も生きています。話はそれましたが、このブッダガヤの4代目の菩提樹も聖なる木であることには変わりはありません。地元のお坊さんがこの菩提樹の周りでお経を唱えている姿も見ることができました。そしてある一人のお坊さんから菩提樹の葉っぱを頂きましたが、きっとご利益があるに違いないと思い、日本に帰った今でも大切にとってあります。
マハーボーディ寺院の他にも、スジャータの村(スジャータとは村娘の名前で、悟りを開く前の痩せ細った釈迦が彼女から乳粥をもらい、気力体力が回復したという)や釈迦が沐浴をしたという尼蓮禅河(但しこの時期は水が全く流れていませんでした)なども訪れました。こうして成道の地を満喫した後、私たちは次なる目的地、初転法輪(初めて説法をした)の地・サールナートへ向かったのでありました。(斉藤信)
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