セマナ・サンタ(聖週間)!古都アンティグアを彩るアルフォンブラ
先日、3月30日発「グアテマラ・ホンジュラスの世界遺産を訪ねて8日間」より帰国しました。私たちが滞在していた週はちょうどセマナ・サンタと呼ばれる聖週間にあたる1週間でした。今回は是非セマナ・サンタについて紹介させて頂きます。
日本ではあまり馴染みがありませんが、セマナ・サンタとはイースター(=キリストの復活祭)そして、そのイースターに先立つ、キリストの復活に至るまでの受難や死を含めた1週間を指します。このセマナ・サンタの1週間、グアテマラの町では大小様々の行事が行われます。私達のグループは中でも有名な古都アンティグアのお祭りを楽しみました。教会からは早朝からたくさんの山車が出発し夜中までゆっくりと街中を練り歩きます。山車は、キリストの受難や磔などの様子を表した人形で飾られたものから、聖母マリア様を乗せたものまで様々です。この山車、いつどこを練り歩いているのかはっきりとは分かりません。大きな吹奏楽団の音楽と人垣を目印にすると見つけやすいです。
そして何と言っても名物はアルフォンブラと呼ばれる花絨毯。色づけされた木屑や花・野菜・パンなどを用いて作られた花絨毯が街の至る所に敷き詰められています。山車はその花絨毯の上を通るので通過後はあっという間にぐちゃぐちゃになってしまいます。しかし、その一瞬の輝きのために現地の人々は1年かけて貯金をし、少しでも美しい絨毯を完成させるのだとか。山車が通るたびに皆ニコニコしながら崩れたアルフォンブラを修正し次の山車に備えているのが印象的でした。儚いからこその美しさなのかもしれませんね。カラフルな花絨毯に、お客様のシャッターを切る手は休まりませんでした!
1年に1度の盛大なお祭りに現地の人々も観光客も興奮し、グアテマラ版京都と形容される、静かな古都アンティグアの街ですが、この時ばかりは熱気に包まれていました。ジャカランダやタベブイア、ブーゲンビリアの花も咲き乱れ,現地民のカラフルな民族衣装、色とりどりの花絨毯と相まって1年で最も華やかに着飾ったグアテマラ訪問となりました。(岡山)
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