ローマの穀倉地帯、緑豊かなシチリア島(イタリア)
先日、ユーラシア旅行社のシチリア島のツアーから帰国しました。
4月のシチリア島は、スカッとした青空が広がり、地中海らしい明るい日差しと
春のポカポカ陽気が印象的でした。
車窓からは、陽光を浴びてグングン伸びる、青々とした小麦畑。
一方では地中海の風に葉をひるがえすオリーブの木やオレンジ、レモンの木々がたわわに実を結んでいます。
崩れた古代遺跡の傍らには野花が力強く咲いており、鮮やかな野花と緑溢れる田園風景に豊かなシチリア島を実感しました。
シチリア島は古来より様々な文明が交差し、華やかな文明の名残りが見られる反面、
農村部は貧しく、「シチリア・マフィア」が生まれた負のイメージがあります。
皆様もよくご存じの名作映画「ゴッド・ファーザー」の舞台ともなりました。
貧困ゆえに、豊かな生活を夢見てアメリカや南米アルゼンチンへ渡った移民が多かった地域でもあります。
しかし、農村部の貧困は近代に入ってからのことです。
古代ローマ時代には良質の小麦を産出する豊かな穀倉地帯でした。
ローマ時代のシチリアに言及した書物を読むと、「かつての首都ローマの外港オスティアにはシチリア産の小麦を積んだ帆船が絶え間なく入港するほどの産出量であった。」とあります。
今まで、何度かシチリア島へ足を運んだことはありましたが、ちょうど小麦の生育前であったり、刈り入れ直後であったり、冬季であった為に、シチリアの田園地帯で生命の息吹を感じ、「ローマの穀倉」を実感する機会に恵まれませんでしたが、4月のシチリアの風景を見て、なるほど納得。
緑豊かな田園風景と野を越え丘を越えて、どこまでも続く新緑の小麦畑。
やはり「百聞は一見にしかず。」
何度目かの再訪で、シチリア島が「ローマの穀倉」であったことを実感することができました。(上田)
ユーラシア旅行社で行くシチリア島のツアーはこちら
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