2015年6月26日 (金)

レジェナ村のプライベートバラ祭り!

レジェナ村のバラ祭り

先日、「バラ祭りを楽しむ!ルーマニア・ブルガリア物語17日間」から帰国いたしました。素朴な修道院が残るルーマニアから、バラの咲き誇るブルガリアへ行く17日間のこのツアーは見所が沢山!その中でも、ツアーにご参加された方が一番楽しみにしていらしたのが、この時期ならでは、プライベートバラ祭りです。
早起きをして、空を見上げると、まさにバラ祭りにふさわしい晴れた青空が広がっていました。バラ祭りに対する期待はぐんぐんと高まっていきます。バスに乗り込み、ホテルを出発してから約20分。町外れの田舎道を進んでいくと、いつの間にか両脇に一面のバラ畑が広がり、畑を貫く1本の細い小道が、本日のバラ祭りの会場、レジェナ村へと私達を導いてくれます。
弊社ホームページでこのブログをご覧になっている皆様、これまでの私の話聞いて、真っ赤なバラが咲き乱れたバラ畑を想像されてはいませんか?
実は、バルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈に挟まれた渓谷を流れる川の流域一帯はバラの谷と呼ばれ、ダマスクスローズのという名のバラが育てられています。ダマスクスローズは大変香りが強く、ローズオイルやローズウォーターがそれから作られます。観賞用の赤い大きな花びらのバラとは異なり、可愛らしい薄いピンク色で、私達の想像よりひとまわりもふたまわりも小さいのです。バラ畑も一見、葉の緑色ばかりで、良く目を凝らすと小さなピンク色を発見するといった具合。しかし、その小さい可憐な姿からは想像できないような、しっかりとした甘い香りに少々驚かされます。
さて、プライベートバラ祭りの会場に到着しました。車窓から、レジェナ村の人々が手を振って私達を待ち構えてくれているのが見えました。バスを降りると、音楽と彼らの歌声が聞こえてきます。民族衣装に身を包んだ村人が、バラの首飾りを持って迎えてくれました。首飾りをかけてもらった直後、むせ返るほどの甘いバラの香りに包み込まれるのでした。
村人が、私達ひとりひとりの腰にエプロンをつけてくれます。バラ積み用の大きなエプロンで、ブルガリアらしい可愛い刺繍が施してあります。いよいよバラ畑に入ってバラ摘み体験の始まりです。小さな棘もあるので、慎重にそっと摘み取ってエプロンの中に入れていきます。20分ほどで、エプロンの中は満杯!最後に天秤で、どのくらい自分がバラを摘んだのかを量ってくれます。摘んだバラは、袋の中へ入れて持ち帰ります。数日間、ホテルで香りを楽しむのも、入浴時にお風呂の中で散りばめて、バラ風呂を堪能するのもあなた次第です。
バラ摘み体験の後は、バラ畑を目前に青空の下でご昼食。その間も、村の人々が歌と踊りを披露してくれます。プライベートバラ祭りは、まさに言葉通り、全てがプライベート。全てはあなたの為に用意され、持て成され、他の観光客に邪魔されることなくバラ祭りを楽しむことができるのです。
いたれりつくせりなバラ祭りもそろそろ終盤。後ろ髪を引かれる思いでバスの中に乗り込みます。そして、いつまでも私達のバスに手を振って見送ってくれる村人の方々に、姿が見えなくなるまでずっと手を振り返しながら、バラの香り香るレジェナ村を後にしました。(堤)

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