2015年6月30日 (火)

国際音楽祭プラハの春クロージングコンサートへ

市民会館(プラハ)

先日、ユーラシア旅行社の「チェコ・スロヴァキアの美都とハンガリーの大平原10日間」より帰国しました。
ドナウの真珠と呼ばれるブダペスト、広大なハンガリーの平原を眺めながら、スロヴァキアの首都ブラチスラバ、そしてチェコへ。チェコの首都であり、中世の街並みがそのまま残るプラハでは、その素晴らしい街並みを一目見ようと、人々で溢れていました。歴史的にも重要な拠点であり続け、そして芸術、音楽、文学と様々な文化が息づくプラハ。市内の中心をヴァルダヴァ川(モルダウ川)が流れ、ただ歩くだけでも十分楽しめる街ですが、私達がプラハを訪れた日にはある大きなイベントが終わりを迎える特別な日。
それはプラハの春国際音楽祭のフィナーレ。
生涯プラハを愛してやまなかった、チェコを代表する作曲家の一人、スメタナの命日である5月12日が、この音楽祭の幕開けです。初日に演奏されるのは、かの有名な「モルダウ」を第二曲とする、スメタナの「我が祖国」です。1946年から始まったこの歴史ある音楽祭は、3週間にわたり、繰り広げられます。
今回は第70回目であり、フィナーレに向け、多くの有名なオーケストラやアーティストがこの音楽祭を盛り上げていきます。
舞台は1911年に建てられた、市民会館の中にある、スメタナホール。チェコ出身の芸術家アルフォンス・ミュシャの壁画をはじめ、華やかな装飾が目を引きます。
開演30分前にもなると、素敵な衣装に身を包んだ観客でホールが賑わってきます。観客は皆、コンサートへの気持ちの高ぶりが抑えられない様子。もちろん今回のクロージング・コンサートは満席で、各国からこのコンサートを目当てに来る人も多いです。
プログラムはブラームスとドヴォルザークの楽曲。例年クロージング・コンサートはドヴォルザークの楽曲が演奏されます。ドヴォルザークもスメタナ同様、チェコを代表する作曲家であり、作曲家として名声を手に入れたのは、ブラームスとの出会いがきっかけだとか。
指揮者が登場し、はちきれんばかりの拍手の音で幕を開けてからは、あっという間の2時間半。最後は歓声が飛び交う、スタンディングオーベーションでコンサートは終了。コンサートの余韻が残る中、ホールを後にすると、何やらトランペットの演奏が外の方から聞こえてきました。外に出ると、市民会館の入り口上のバルコニーに演奏者達が並んでいました。
プラハの夜空に鳴り響く、トランペットのファンファーレ。私達を含め、その場にいる人達は外から再び歓声を送りました。見事な演奏で心は満たされているものの、やはりちょっぴり寂しいような、とても複雑な感情。また絶対この街に戻ってきたいと思わせる、そんなプラハでの最後の、そして最高の夜でした。
来年も再来年も、この先ずっとこの伝統的な音楽祭が続きますようにと願わずにはいられません。もうすっかりプラハの虜です。(荒川)

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