紫の絨毯が広がる風景~アイスランドのルピナス
先日、ユーラシア旅行社の「アイスランド・バス大周遊10日間」のツアーより帰国しました。
アイスランドは、面積10万3000km2 (北海道の1.3倍)、人口33万人の小さな島国です。一言で表すならば「火と氷の島」。現在でも200以上の活火山の活動が起こり、極北の自然環境から、欧州最大の氷河も有しています。また、世界平和度指数ランキングが世界第1位(2013年)と、治安の良さも魅力で、人も大変穏やかです。(ちなみにアイスランドでは、殺人事件が一年に一件起こるか起こらないかというぐらい治安が良い。)
このツアーでは、リングロード(環状1号線)を通り、南から東、北へとアイスランドを周遊し、それぞれの地域で異なる風景を見る事が出来ます。氷河、湖、滝、間欠泉などの大自然に加え、ホエールウォッチングや天然温泉入浴などのアクティビティーもお楽しみ頂きました。
そして、今回のバス移動での車窓風景を彩ってくれたのが、ルピナスの花でした。東部を移動中、車窓に広がったのは一面に広がるルピナスの紫絨毯!日本でも庭園などで見る事は出来ますが、野生で、かつ広範囲に広がる様子を見る事は出来ません。草花に詳しいお客様もこれには大興奮でした!
木々が少ないこの地では、強風が吹くと、火山灰が道路に入り込み、それによって車がスリップしたり、道路閉鎖になったりと、しばしば問題になっていたそうです。その対策として、30年ほど前にアラスカからルピナスを移植したのが始まりだそうです。その後、荒れ地でも育つという生命力と繁殖力から数を増やし、特にここ数年、その繁殖区域が拡大し、既存の高山植物の生息を脅かすほどなりました。この増えすぎたルピナスに対する処置も検討されているそうですが、6・7月の短い夏に咲き誇るルピナスは、人々の目を楽しませてくれる貴重な風物詩です。(飯野)
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