奥深いスペイン、おいしいとこどりの10日間(スペイン)
先日「スペイン周遊ハイライト 10日間」の添乗より帰国致しました。マドリッド、トレド、アンダルシアの街々(コルドバ、セビリア、グラナダ)、そしてバルセロナ。地方ごとに大きく異なる魅力を持つスペインを美味しいとこどりで観光していると、まるで何ヶ国も旅したかのような錯覚に陥ります。
中でも印象深かったのが、グラナダです。イベリア半島におけるイスラム最後の砦として繁栄を極めたこの街の目玉は、何と言ってもアルハンブラ宮殿。朝の涼しい内から観光を開始し、じっくりと宮殿群を巡りました。“アルハンブラ宮殿”と言いますが、実際は一つの宮殿ではなく、城壁の中に複数の宮殿や教会、塔が建てられています。ハイライトのナスル朝宮殿では部屋から部屋へ移動する度、精緻な鍾乳石飾りが頭上に広がり、グラナダが誇っていた栄華が思い知らされます。
さらに城壁の外にある夏の離宮ヘネラリーフェ庭園まで足を延ばします。アセキアの中庭でシエラネバダ山脈からひかれた水を巧みに使った噴水を見ていると、タレガによるギターの名曲『アルハンブラの思い出』の絶え間なく続くトレモロ奏法の音が聞こえてくるようです。せっかくアルハンブラを訪れたからには、ぜひここまで訪れて頂きたいところ。
ご昼食はアルハンブラ宮殿内のパラドールで優雅に。
アルハンブラ観光の前夜には、ご希望の方をフラメンコショーにご案内(’16年2月以降出発のツアーではツアー日程に含んでご案内)。サクロモンテの丘の洞窟タブラオで、ヒターノ(ロマ族)による迫力のパフォーマンスをご覧頂きました。この日はカンテ(歌)が2人(内一人は飛び入り)、バイレ(踊り)は女性2人、男性1人の計3人、ギター1人の出演。足を踏まれないか心配なほど間近で繰り広げられるサパテアード(靴音でリズムを打ち出す技巧)、タヒーノの憂いを嘆く歌と、それを盛り立てるギターのラスゲアード(かき鳴らし)。1時間半ほどのショーはあっという間に過ぎ行きました。(尾崎)
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