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2015年8月

2015年8月28日 (金)

奥深いスペイン、おいしいとこどりの10日間(スペイン)

スペインツアー,スペイン旅行
先日「スペイン周遊ハイライト 10日間」の添乗より帰国致しました。マドリッド、トレド、アンダルシアの街々(コルドバ、セビリア、グラナダ)、そしてバルセロナ。地方ごとに大きく異なる魅力を持つスペインを美味しいとこどりで観光していると、まるで何ヶ国も旅したかのような錯覚に陥ります。
中でも印象深かったのが、グラナダです。イベリア半島におけるイスラム最後の砦として繁栄を極めたこの街の目玉は、何と言ってもアルハンブラ宮殿。朝の涼しい内から観光を開始し、じっくりと宮殿群を巡りました。“アルハンブラ宮殿”と言いますが、実際は一つの宮殿ではなく、城壁の中に複数の宮殿や教会、塔が建てられています。ハイライトのナスル朝宮殿では部屋から部屋へ移動する度、精緻な鍾乳石飾りが頭上に広がり、グラナダが誇っていた栄華が思い知らされます。
さらに城壁の外にある夏の離宮ヘネラリーフェ庭園まで足を延ばします。アセキアの中庭でシエラネバダ山脈からひかれた水を巧みに使った噴水を見ていると、タレガによるギターの名曲『アルハンブラの思い出』の絶え間なく続くトレモロ奏法の音が聞こえてくるようです。せっかくアルハンブラを訪れたからには、ぜひここまで訪れて頂きたいところ。
ご昼食はアルハンブラ宮殿内のパラドールで優雅に。
スペインツアー,スペイン旅行
アルハンブラ観光の前夜には、ご希望の方をフラメンコショーにご案内(’16年2月以降出発のツアーではツアー日程に含んでご案内)。サクロモンテの丘の洞窟タブラオで、ヒターノ(ロマ族)による迫力のパフォーマンスをご覧頂きました。この日はカンテ(歌)が2人(内一人は飛び入り)、バイレ(踊り)は女性2人、男性1人の計3人、ギター1人の出演。足を踏まれないか心配なほど間近で繰り広げられるサパテアード(靴音でリズムを打ち出す技巧)、タヒーノの憂いを嘆く歌と、それを盛り立てるギターのラスゲアード(かき鳴らし)。1時間半ほどのショーはあっという間に過ぎ行きました。(尾崎)

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2015年8月27日 (木)

プラハの街で愛されるマリオネット(チェコ)

プラハのマリオネット
先日、ユーラシア旅行社「プラハ、ブダペスト、ウィーン、ブラチスラバ中欧美都紀行8日間」より帰国しました。中欧4カ国の首都を巡るこのツアー。そのなかでも、今回はプラハの街頭で見かけたマリオネットについてご紹介させて頂きます。

マリオネットは人形の手足が糸でコントローラーと繋がったタイプのもので、糸の本数が少なくても、思うようには操るのは至難の業です。街には数多くの専門店があるだけでなく、国立の人形劇劇場が建てられるほど、チェコの人々に人気があります。

これほどまでにマリオネットが愛されているのには、民族の苦難の歴史と深い関係があります。かつて、ハプスブルク帝国の支配下にあったとき、チェコ人は徹底的に弾圧され、チェコ語の使用が禁止されていました。都市部で聞こえるのはドイツ語ばかりでしたが、支配が及ばない農村地帯では、民謡などの人形劇のなかでチェコ語がいきいきと聞こえ、チェコ人の心や物語を伝えていました。19世紀後半に起こったチェコ民族復興運動において、学者や芸術家達は人形劇に注目、研究し、競って実演していました。このようにして、人形劇はチェコ文化のなかに深く浸透することとなりました。

プラハの観光を終え、自由時間にご希望のお客様と、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」を国立人形劇劇場へ観に行きました。人形劇ということもあり、コンサートやオペラと比較するとこじんまりとして、華やかさはない劇場です。しかしながら、粋なスタッフの方々やマリオネット独特の動きで、笑い声に溢れるとても楽しい時間を過ごせました。(瀬戸)

「ユーラシア旅行社で行く、チェコツアーの魅力」

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2015年8月26日 (水)

まるで羽ばたく妖精のよう!感動のリバーダンス(アイルランド)

 この度、ユーラシア旅行社の「妖精神話の国・南北アイルランド紀行10日間」より帰国しました。

キャリックアリード

 日本は丁度、猛暑で大変な時でしたが、ヨーロッパの北部に位置するアイルランドは少し寒さを感じる事の方が多いくらいでした。
イギリスと同じく雨が多いアイルランド、どこへ行っても美しい緑の大地が広がっていました。
 今回、ツアーでご案内した「リバーダンス」が大好評でした。
リバーダンスはアイルランドの伝統的なステップダンスとタップダンスをもとに作られたダンスです。
 実はこのリバーダンス、まだ誕生して20年ほどの新しいスタイルのダンスなのです。
 1994年、ヨーロッパ最大の音楽祭「ユーロビジョンソングコンテスト」でアイルランドはホスト国を担当しました。

リバーダンス

 その時、番組の幕間のためにTVプロデューサーのモイヤ・ドハティ-が考えた企画でした。
もちろん、それまでもアイルランドの伝統的なダンスはありましたが、スタイリッシュに演出されたリバーダンスは全く新しい衝撃的なダンスでした。
 たった7分間のダンスに、この番組の視聴者(約3億人)が圧倒されたのです。
リバーダンスは上半身を動かさずにステップだけで力強く踊る独特なスタイルです。
 英国の植民地だった時代、剥奪された自分たちの文化を失わないよう、踊っている姿が窓の外から見えないようにした事がはじまりだそうです。
 ショーはストーリーがあり、ただのダンスというよりは一つの物語のようでした。
 フラメンコやロシアのバレエ、ヒップホップなどの要素も盛り込んでおり、観客を飽きさせません。
 注目すべきはその足さばき!男性ダンサーの目にも止まらない速さでリズムを刻むステップに観客は釘づけです。また、可憐な女性達が軽やかに飛び跳ねる様子は、まるで物語に出てくる妖精が空へ羽ばたいていくようでした。
 ひとつのダンスが終わるごとに会場は拍手喝采の嵐。
 最後には観客は皆立ち上がって、感動を与えてくれたダンサー達にいつまでも拍手を送っていました。

ゲイティ劇場

 20年前に注目を集めたリバーダンスは今も世界中の人に感動を与えています。日本に公演に来た時も大好評だったようです。
 誰もがもう一度見たい!というリバーダンス。はやり本場の鑑賞は格別です。(関根)

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2015年8月25日 (火)

「聖域」恐山と仏ヶ浦~知られざる下北半島の魅力~

 先月、ユーラシア旅行社で行く「本州最北端下北半島と夏の恐山大祭3日間」より戻りました。

「恐山」と聞くとイタコさんのイメージが強いです。
けれども実は曹洞宗の由緒ある菩提寺というお寺があり、9世紀に慈覚大師円が「東へ向かうこと三十余日、霊山ありその地に仏道をひろめよ」との夢のお告げに従い、諸国を行脚し辿り着いた場といわれます。大きなカルデラにある宇曽利湖を8つの山がぐるりと囲んだ地は、極楽浄土にある8葉の蓮華の花に見立てられ、高野山や比叡山と並び日本三大霊場としても有名です。

地獄のイメージが強い恐山ですが、「恐山」という名の山は存在しませんし、「おそれ」はアイヌ語の窪みを意味する「ウショリ」が転じて「恐れ」になったのだといわれます。
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そして、硫黄の香りする地獄めぐりの先で出会う極楽浜は亡くなった方と対話が出来る場所といわれています。私も自由時間の時に極楽浜を訪れたのですが、光の加減で水色からエメラルド色へ変わる宇曽利湖をじっと見ていると、柔らかな風が体を通り過ぎていきました。その時、ふと亡くなった友人に再び出会えたような気がしました。心が洗われる感じでした。大祭ということもあり、訪れる人も多いこの時期。いろんなところで、あの世を旅する人の為にタオルと草鞋、お洋服などが奉納されていました。

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亡き子供の魂を慰める風車が回り、亡くなった子が成仏の為に石を積むといわれる賽の河原ではそうした子らの石積みを手伝うかのように石積を行ったりしました。恐山は決して恐ろしいところではなく、こちらでは逢えない懐かしい人と対話できる素晴らしい場所でした。

そして、菩提寺境内に大祭の時期に小さなテントがたっています。これがイタコさんのテントで、ここで口寄せをお願いすることが出来ます。今は高齢化も進みなんとたったの3名しかいらっしゃらないのです。大きなお数珠をお持ちになり、お経を唱えて亡くなった方を呼び戻します。亡くなった方と対話が出来る恐山の霊的な雰囲気が、イタコ文化を築いていったのかもしれません。

翌日、下北半島の西側にある景勝地、仏ヶ浦へクルージングで向かいました。上陸した場所も賽の河原といわれ、仏様の横顔に見立てられた岩が立ち、流れ着いたお地蔵様が祭られていました。海から来たものを祀る「えびす信仰」なのかなと思いますが、恐山とはまた異なる聖域なのだと感じました。
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下北半島は、二つの大海、日本海と太平洋の影響を大きく受け、天候が安定しません。そういう厳しい環境で生きるにはこのような超然とした聖域が人々の心の支えになったのでしょう。(齋藤晃)


日本の知られざる魅力を堪能できるツアーはこちら

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2015年8月21日 (金)

ヤスール火山とご対面!復興の進むバヌアツへ!

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先日、「衝撃のヤスール火山と秘境バヌアツ絶景紀行 8日間」より帰国しました。バヌアツは南太平洋に浮かぶ大小83の島々からなる国。3月に襲った大型サイクロンの報道が記憶に新しい方もいらっしゃると思います。海の近くでは半壊した家々や、倒れた木々も目にし、完全な復興には勿論時間がかかります。しかしながら、首都のポートヴィラや最も被害を受けたと言われるタンナ島でも、言われなければサイクロンが来たのもわからないくらい復興が進んでおりました。今回同行してくれたガイドさんの家も屋根が飛び、修理が必要だそうですが、少しでも観光客が来てくれることは、バヌアツの力になるので、これから減ってしまった観光客を徐々に取り戻していかなくては!とおっしゃっていました。
そんなバヌアツの現在の姿を眺めつつ、ツアーの目玉でもあるヤスール火山の観光へ。このヤスール火山は、“地球上で最も火口に近づける活火山”として有名。ここでは、火口の近くから噴火の様子を見ることができ、まさに生きている地球を実感できる場所なのです。
ヤスール火山のあるタンナ島まではポートヴィラから国内線で約50分。タンナ島では、電気や水道もなく、今もなお自給自足に近い素朴な暮らしが営まれています。ロッジからは未舗装のガタガタ道を約2時間半。いよいよヤスール火山が見えてきました。登山口の近くに車を停め、山頂へ。といっても大変な山登りは一切不要、10分程度登るだけで、火口の淵に到着です。既にドーン、ドーンと辺りに響き渡る噴火の音。風向きを見て、火口の淵をぐるりとまわりながら、吹き出すマグマがよく見られるベストポジションでスタンバイ。
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日が暮れると共に、更に活発になるマグマ。底の方でぐつぐつ煮えたぎっているようなマグマが、あるタイミングに達すると、ドーンという音と共に勢いよく吹き上がり、まるで花火のように夜空に散っていきます。風も強くなり、吹き飛ばされそうになるのをこらえながら、次の噴火まで待機。何度か噴火を見ていると、段々と、次の噴火のタイミングもわかってくるので不思議です。最後にドーンと空高く吹き上がる大噴火を見て、後ろ髪を引かれる思いで下山。煙の出具合や天気によっては中々よく見えないこともありますが、今回は運にも恵まれ、力強くも美しいヤスール火山をこの目に焼き付けることができました。(川井)

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2015年8月20日 (木)

アルプスの絶景展望台から見える、いろいろなモノ(スイス)

ロートホルン展望台への山岳鉄道(蒸気機関車)

先日「スイスの優雅な休日 12日間」のツアーより帰国しました。

今回の旅では、ツアータイトル通りに「ゆったり優雅な」日程でアルプスの山岳風景を心ゆくまで愉しんできました。
ゆったり連泊をしながら、シャモニー谷のロープウェー(フランス)からは銀嶺のモンブランを眺め、ツェルマットの町(スイス)からは朝に夕にオレンジ色に染まる鋭いマッタ―ホルンの姿に歓声をあげ、ミューレンの村(スイス)では三大北壁のひとつ、アイガーの絶壁や雪山ユングフラウの刻々と移りゆく美しい山々を眺めることができました。

今回特に印象的だったのは、7日目に訪れたユングフラウやアイガーの山々を遠望する、標高2245mのロートホルン山頂の展望台。
そこで興味深い話を耳にしました。

このロートホルン展望台には湖畔の町ブリエンツから山岳鉄道に揺られながら、牛がのんびり草を食む緑の牧草地をガタンゴトンゆっくりと登ってゆきます。
スイスでは唯一とも言える年代物の蒸気機関車がこの観光地の名物になっています。
実は1970年代にロートホルン山の裏手ゼーレンベルクの村からロープウェー建設の話が持ち上がった時には、ブリエンツの町をあげて建設反対運動が起こり、ロープウェイ起点となる隣村ゼーレンベルクと揉め、結局は連邦政府が仲裁に入り、観光客が明らかに減った場合には、損失分を補填するという条件でロープウェーの建設が決まったそうです。

神々しい山々の絶景、のんびり牧歌的な風景の裏には、知られざる観光地同士の熾烈な競争があったのでした。
地域住民、展望台や山岳鉄道の運営会社が一体となって、大変な思いをしていることを実感しました。

それ以来、各地の展望台を訪れる度に、美しい山岳風景と共に、それぞれの展望台が、がんばっている様が見えるようになりました。

もちろん、山が見える角度や距離も大事なポイントですが、
アルプス名物のホルン演奏で観光客を出迎えたり、展望台周辺に珍しい高山植物を集めて植物園を作ったり、一方では映画のロケ地になったことを前面にアピールしたり、
ある展望台では散策路の脇にさりげなくエーデルワイスを植えたり、
山頂にゆっくり滞在できる絶景ホテルを建てたりして、
あの手この手で展望台をアピールしているのです。

今、スイス山岳地帯に住んでいる人々の生活は、かつての牧畜業から観光業へと変わってきており、観光客をどうにかして呼び込もうとする地域住民たちの生活をかけた真剣さも伝わってきます。

ロープウェーや山岳鉄道で展望台に登ると、眼前には雄大な雪山が迫り、景色も気温も一変。天候が一変すると、山頂ならではの山の厳しい世界を体感できたのが印象的でした。
また遥か遠方まで山々の連なる景色を眺めていると、晴れ晴れとした気分になります。

スイスをはじめ、周辺のアルプス山脈の各地には展望台が星の数ほどもあります。
また再びアルプスの山々を眺め渡す展望台を訪れる機会があったら、
山の景色から視点を変えて、展望台周辺をぐるりと観察してみたいと思います。(上田)

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2015年8月19日 (水)

ヴィヴァルディ号で行く!ドナウ河クルーズの魅力(リバークルーズ)

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先日、「黒海からブダペストまで 東欧5ヶ国ドナウ河クルーズ」の添乗より帰国致しました。
「ドナウ」と聞くと頭に浮かぶのは、あの音楽・・・そう、ワルツの名曲、ヨハン・シュトラウスⅡ世の「美しく青きドナウ」。優雅にのんびりと流れる様子は、まさに〝母なるドナウ〟の呼び名に相応しいものでした。

今回の船旅は、ドナウ河が注ぐ黒海河口の町、ルーマニアのスリナから始まり、ブルガリア、セルビア、クロアチア、ハンガリーと上流へ遡っていくルート。
通常のツアーでもお馴染みのブカレストやベリコタルノヴォといった歴史深い、大きな街の観光もありますが、興味深かったのは船旅でないと訪れることが出来ない、小さな港町の観光でした。世界遺産に登録された大きな湿地帯のドナウデルタやブルガリアのルセ、セルビアのセレムスキ・カルロヴィツィ、クロアチアのオシエク等、これらの地名を聞いたことがあるという方は少ないのでは?
まだ観光地化されておらず、擦れていない素朴な人々、中心の広場にはショッピングセンター、古い教会、教育や政府の機関が集結し、散策しやすいというメリットもあります。

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又、少し足を伸ばすとガイドブックには載っていない、地元の人だけが知る穴場的な観光スポットなんかもあり、混載ツアーに参加するとそのような場所まで訪問できるのも嬉しいところ。
ルセの郊外にある岩窟修道院「バサルヴォヴォ」は聖ディミトリアスの古い伝説が残り、遺体を修道院に納めたところ様々な奇跡が起こったという、霊験あらたかな場所。
15世紀、修道士が隠遁生活を送る為、山の岩壁を削って造ったという礼拝堂は、内部にフレスコ画が描かれ、「素晴らしい」の一言!でも多くの人に知られることなくひっそりと人里離れた山の中に佇んでいました。

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そして、何といってもリバークルーズならではのハイライト、それは「閘門」です。
セルビアとルーマニアの国境134kmにも続く険しい渓谷、1972年にこの下流に巨大な〝鉄門ダム〟が建設される迄は、ローマ時代からここはかなりの難所とされてきました。
トラヤヌス帝は船の通過が危険なため、河岸の絶壁を削り道路を造りました。それを記念する大理石の石版の碑も残っています。
また旧ユーゴスラビアとルーマニアが共同で建設したメインの「鉄門ダム」は、2つの水力発電所と2段式の水門を備えています。1段目は20m、2段目は14mも水位を調整するという大きな水門。このダムの完成により5つの村が水底に沈み、25,000人の人々が移住させられたと言われており、かつて村があったというその場所に船が差しかかるとクルーがマイクを使って説明をしてくれます。
静かな河の流れが延々と続いているように見えますが、この水底にかつて機能していた村が眠っていると思うと少し複雑な気持ちになりました。
でもこれらの犠牲があったからこそ、今、安全に快適にドナウ河の船旅を楽しむことができているのです。
目一杯のおもてなしの心で迎えてくれた船内スタッフ、停泊した町々で積み込んだ新鮮な食材で作られた各地方の名物料理も良い思い出です。(三橋)

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2015年8月18日 (火)

「セレブに愛される美しいヨーロッパアルプスの村々(南ドイツ、北イタリア、オーストリア・チロル、スイス)」

先日、「ヨーロッパアルプス 大縦断 25日間」のツアーより帰国致しました。このコースは、南ドイツ、北イタリア、オーストリア・チロル、スイスの4カ国のアルプスの山々をロープウェイや登山列車等、様々な手段を利用して展望台より望むツアーです。

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ヨーロッパアルプスには、3000~4000M級の山々が数えきれない程あります。 それらの著名な山々を効率良く望むシステムが大変整っていることにまず驚かされます。 しかも、その最新技術や設備等の素晴らしさには目を見張ります。 大概、町の麓から、ロープウェイやゴンドラを2~3本乗り継いで行きますが、 140人乗りのゴンドラから、2人乗りの立ち乗りゴンドラまで非常にバラエティに富んでいて、観光客を楽しませるような工夫が随所に見られ、感嘆するばかりです。 早いものだと、ものの10分位で一気に2000m位上がることが可能ですから、 苦労して山頂まで足で登る必要もなく、気軽に美しいアルプスの山々を望めるというわけです。 例年ですと、7月であっても標高の高い各展望台の上は天候が変わり易く、 吹雪かれることもしばしばありますが、今年は寒いどころか半袖が必要な程暑く快晴続きで、雄大なアルプスの全貌をほぼ望むことが叶った稀に見る天候に恵まれたツアーでした。

また、このコースでは、アルプスの著名な山々が望める主要なアルプスの町に加え、素朴な小さな村にも訪れます。その中でもアルプスリゾートの村、ザンクトアントンと、レッヒは、まるで絵画のように美しい村でした。 まず、ザンクトアントンは、オーストリアのチロル州、ランデック郡にある村で、人口は 約2600人の村ですが、この近郊では観光客の宿泊数が最も多い村で、ベッド数は1万以上。 毎年110万泊以上もの観光客宿泊数を記録していている程です。アルペンスキーの発祥地でもあり、 国内でも人気の高いリゾート地なのです。

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レッヒも同じく、人口1500人程の小さな村ですが、ヨーロッパの王室や世界中のセレブ達に愛される 高級リゾート地で、ザンクトアントンと共に冬になると、更に多くの人々で賑わい高級感も溢れるそうで、 宿泊代も4倍位にまで上がる程の人気エリアです。環境保護に力を入れていて、水や空気、ツーリスト、 スキー客の制限をしたり、地元農家の農作物を2倍の価格で購入したりしているようです。 更には、美しい外観を壊さないよう物品等を運搬する為の自動車専用のトンネルシステムや駐車場等が全て地下に作られているそうで、自然を守る様々な工夫がされています。 2つの村共、ロープウェイが何本かある為、展望台からは、雄大な3000m級の山々が望めます! 特に、ザンクトアントンのヴァルーガ展望台は360度のパノラマが楽しめます。 メインストリートには、ホテルやショップ、教会等が建ち並んでいますが、町の景観に馴染むように全てチロル風の建造で、バルコニーや壁には赤やピンク、白といった 綺麗なアルプスの花々が飾られていて、町を散策するだけでも楽しいものです。 2つの村共に緑あふれる素朴な山村で、 華やかさもありつつ、落ち着きもあるので、リゾートライフを楽しみつつも、自然を心ゆくまで漫喫出来る村です。 それは、人々がかつてから町の保護に努め、伝統を重んじて来たからであろうと思います。 山々からの美味しい水、新鮮な山々の空気に深い木々の香り等大自然の中で過ごしていると、 身体の隅々まで浄化されていくような気がします。(井手)

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2015年8月14日 (金)

毎日がハイライト!知られざるヨーロッパアルプスの絶景

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先日、ユーラシア旅行社の「ヨーロッパアルプスの懐深く 12日間」の添乗より帰国致しました。

そのツアー名の通り、ドイツ、オーストリア、イタリアの国境周辺にまたがるアルプスの、まさに懐深くまで訪ねていくコースです。7月の暑い日本を離れ、爽やかな気候の中、2000m、3000mもの展望台から眺める絶景の数々。今回は、毎日お天気に恵まれ山々をきれいにご覧頂けましたので、絞るのが難しいところですが、特に印象に強く残っているのがドロミテです。

ドロミテは、北イタリアに位置する景勝地。冬季オリンピックが開かれたこともあるヨーロッパのスキーリゾート地は近年、日本の方にも人気です。石灰質の山々は長年の風雨により独特の形を造りだしています。頂上へはゴンドラやロープウエイが延び、簡単に地上とは別世界へと誘ってくれます。「ロレンツィ展望台」はドロミテの伝説にも登場し、この地を代表するクリスタッロ山の雄姿を間近に望むことができる展望台で、そこまでは、まずチェアリフトで2200mの地点へ上がり、更にそこから二人乗りの「立ち乗りゴンドラ」で3000mの頂上へと向かいます。この「立ち乗りゴンドラ」が迫力満点!大人二人がやっと乗れる程の筒型のゴンドラは、赤と黄色の可愛らしい外観。ゆっくりと登って行くゴンドラの窓からは両側に迫りくる崖、地層がうねるような岩肌が間近で見え、その姿には自然の驚異を感じずにはいられませんでした。これ程の体験はなかなか、日本ではできないものです。

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「こんな所まで来るとは思ってもみなかった!」カーブを登りながら標高を上げ、進むバス、車窓から切り立つ山が見え始めた頃、お客様が口々にされた言葉です。この日はアルペ・ディ・シウジのホテルに宿泊です。ぽっかりと島のように周りを谷に囲まれたアルペ・ディ・シウジの中心集落は標高1835m。ここへは、1000m程の下の町からゴンドラで上がるか、車で来ることになります。車の場合は、宿泊者はそのまま車を上に停めておけますが、宿泊でない場合、車は全て日帰りで下りることになります。上はまるで、下界とは別世界。この地は、元々古くから放牧で暮らす人々が創り、守り続けている牧草地が広がっています。そこにポコポコと巨大な岩山が聳えている風景が、他のヨーロッパアルプスとはまた違った雰囲気があり、とても印象的です。特に、観光客が下りた夕方や、朝の静けさは特別で、雄大な景色を独り占めです。朝、2130mの展望台に上がりました。家族連れのイタリア人が1組いるだけ。彼らは1週間程、こちらに滞在するとのことで、いくつものハイキングルートを堪能するそうです。1泊ではありましたが、十分に目の前の自然を楽しみ、ヨーロッパ人の休暇のあり方も垣間見ました。ドロミテの知られざる地、アルペ・ディ・シウジ。なかなか、一般的なツアーでは訪れない、まだまだ日本の方には知られていない穴場です。

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この他にも、“ドロミテの奥座敷”フネスの谷の「サンタマッダレーナ村」、オーストリア、チロルの「オーバーグルグル」、「ガイスラッハーコーゲル展望台」等々、“懐深く”、もぐりこんで行った今回の旅。他にも、まだまだ知られていない絶景がありそうで、個人的にも再び訪れてみたい所です。(帯津)

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2015年8月13日 (木)

チベットよりもチベットらしい、インド・ラダック

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先日ユーラシア旅行社の「荒涼たる大地、チベット密教が息づくラダック 8日間」のツアーから帰国致しました。
ラダックとはインドにある地方の1つですが、名前は聞いたことがあってもどこにあるかピンとこない方がほとんどではないかと思います。場所は首都デリーより北へ1000km程のところに位置し、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に挟まれたインダス川上流域一帯を表します。中心地はかつてのラダック王国の都が置かれていたレー、そしてレーより東側を上ラダック、レーより西側を下ラダックと言います。標高は概ね3500mで、ツアーでは初日にデリーで宿泊し、翌日飛行機でレーまで移動しますが、体を高地に慣らして頂くため、その日はそのままレーのホテルへ案内し、1日休んで頂きます(実際に観光へご案内するのはその翌日からとなります)。

ティクセゴンパ・弥勒菩薩

ではラダックには何があるのか?標高が高いためか、ツアータイトル通り、荒涼たる大地です。そしてインダス川流域には集落がぽつんぽつんとあります。そして一番の特徴は「ゴンパ」と呼ばれるチベット仏教寺院が点在することです。そもそも7世紀に、吐蕃王国(現在のチベット)がラダックと西ヒマラヤ地方を支配し、チベット系民族が定着していき、8世紀になるとチベットから流入した仏教が盛んになっていったと言われています。以来ラダックの住民の人々の篤い信仰心のもと、ゴンパが次々と建てられていきました。そして現存するゴンパのうち、一番古いのが11世紀ごろに建てられたものであり、15~17世紀ごろに建てられた多くのゴンパが現在でも多くの信者さんが足繁く通っています。ちなみに20世紀終盤に再建されたゴンパが多い中国・チベットに対し、昔ながらのゴンパが数多く現存するラダックは「チベットよりもチベットらしい」とも言われています。

ティクセゴンパ・阿弥陀如来

そんな数多くのゴンパの中でも、私の一番のお気に入りは上ラダックに位置する「ティクセゴンパ」です。ラダックのゴンパは丘の上に建っていることが多いのですが、ティクセゴンパもご多分にもれず、しかもそのたたずまいが素晴らしく、チベット・ラサのポタラ宮にどことなく似ています。まずは丘の麓から全景の写真を撮ってから、ゴンパへ。その建物内にある全長15m弥勒菩薩像がありますが、これまた素晴らしい。その凛としていてそれでいて心優しい目つきに思わず私も一目惚れ!ラダックの写真集、絵葉書、カレンダーなどにも必ずと言っていいほど使われるこの弥勒菩薩像ですが、パッと見のみならず、実に手が込んでいるのがわかります。例えば冠に彫られた五体の仏像。これはわかりやすいのですが、胸のネックレスをよくよく見てみるとここにも小さな仏像(阿弥陀如来)が彫られているのがわかります。ここで改めてラダックの人々のチベット仏教に対する信仰心の篤さを理解することができました。(斉藤信)

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2015年8月12日 (水)

氷河特急1等車で行く絶景ルートの旅!(スイス)

氷河特急

先日、「氷河特急1等車で行く!スイス三大名峰とスイスアルプスを楽しむ10日間」より帰国いたしました。天気にも恵まれ、最高の景色を堪能できました。毎日がハイライトのこのツアーの中でも、皆様が一番楽しみにしていらっしゃったのは、スイスで最も有名な列車である氷河特急に乗車することではないかと思います。

朝8時15分頃、ツェルマットの駅に到着すると、そこには氷河特急に乗車する人々でごった返していました。氷河特急は既にホームに入っており、出発の時を今か今かと待っていました。赤くぴかぴかと光るかっこいい車体がトレードマークです。なんとか、自分たちの車両を見つけ出して、スーツケースごと乗り込みます。それぞれ座席に着き、車内を改めて見渡すと気付きますが、なんて高くて大きな窓。その窓から、これからどんな絶景が私たちを楽しませてくれるのかと、期待に胸が高まります。

8時52分。さあいよいよ、出発の時間です。静かに列車が動き出し、駅を抜けると大きな窓からサンサンと眩しい日差しが入ってきます。これからの電車の旅に心が躍り、皆様から「わっー」という感嘆の声が上がりました。 ところでこの氷河特急、ツェルマット~サンモリッツまで約269km、所要時間約8時間、時速に直すとわずか34kmです。特急という名がついていながらこの速さなので、「世界で一番遅い特急」とも言われています。「特」に「急」がないといったところでしょうか。 12時少し前になると、待望の昼食の時間です。氷河特急には食堂車がありますが、私たちの乗る1等車では温かくて美味しい食事が私たちの席に運ばれてきます。外の絶景を楽しみながら食べるご飯は、いつにも増して最高でした。

車窓からの眺め

さて、氷河特急は美味しい食事を終えて満腹になった私たちを乗せて、なお絶景の旅を続けていきます。車窓からの景色は、教会を中心として形成された小さくて可愛らしい街、切り立った岩が迫力満点の渓谷、くねくねと蛇行を繰り返す綺麗な川、古びた見張り塔、たくましく急な勾配を上がっていく際の深い谷、森林限界を超えた先の山の峰など、次々と変わっていき、私たちを飽きさせません。氷河特急が私たちに見せつける絶景から終始目が離せないのです。
この絶景の連続の中でも、皆さんが一番楽しみにしているスポットがあります。それは、絶大の人気を誇るランドヴァッサー橋です。ランドヴァッサー橋が近づくと、車掌さんが私たちの席にやってきてわざわざその事を知らせてくれます。ランドヴァッサー橋は6連のアーチが美しい石橋で、眼下を流れる水面からは高さ65mです。そのエレガントな姿が観光客からの人気を集めています。
17時58分やがて氷河特急は終着駅のサンモリッツ駅に到着。8時間という列車の旅は、最初とても長いように感じましたが、終わってみれば「あっという間だった!」と思うほど、充実したものでした。氷河特急が私たちに見せてくれた夢のような景色に興奮冷めやらぬまま、待っていたツアーバスに乗り込み、サンモリッツ駅を後にしました。(堤)

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2015年8月11日 (火)

色鮮やかな町並みにうっとり・・・世界遺産のチンクエ・テッレを散策!(イタリア)

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 先日、ユーラシア旅行社企画「アオスタ・チェルビニア訪問ドロミテ、湖水地方とチンクエ・テッレ 12日間」の添乗から帰国致しました。12日間で北イタリアの珠玉の村を巡ると共にモンテ・ビアンコ(モンブラン)、そしてチェルビーノ(マッター・ホルン)にもご案内させて頂くツアーです。我々が訪れた7月は、毎日天気に恵まれ、青空の下で散策を楽しめました。
 今回、特に印象に残ったのはリグーリア州のリヴィエラ海岸にあるチンクエ・テッレの村々です。イタリア語で「5つの土地」の名の通り、崖に沿って人口数百~2千人程の小さな村が線路で繋がっています。世界遺産にも登録されており、我々が訪れた日も観光客で電車内は混み合っていました。5つの村は11世紀頃から城塞都市として建設され、崖に沿って形成されている為に、かつてそれぞれの村への交通手段は船のみでしたが、1874年に鉄道が開通した為、多くの人々が足を運ぶようになりました。
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 この度のツアーでは5つの村の中でも「最も美しい村」と称されるマナローラとヴェルナッツァにてカラフルな街をそぞろ歩きをしました。マナローラはチンクエ・テッレの中で最も人口が多く「愛の小道」と呼ばれる地元民に愛される遊歩道が始まる村です。ヴェルナッツァはチンクエ・テッレの中で最も美しいと称され、ローマ時代からワインの積み出し港として文献に登場しています。いずれの村からも美しい海が広がります。それぞれ特色がある5つの村ですが、共通する特産物は最大45℃まである傾斜を利用した甘いシャッケトラという白ワイン。木が他の地域と比べて丈が低い分、地面に反射した太陽の光も吸収してより甘いブドウが育つそうです。また、急な傾斜が続く為、機械を用いることは少なくワインの製造のほとんどが人の手によってなされます。丹精込めたワインは村のレストランで試飲もすることが出来、またチョコレートの中にクリームとして入っているものもあります。
 村からも燦々と輝く太陽の恩恵を受けながら育つブドウ畑やオリーブ畑などが見られました。ワインを飲んだり、ジェラートを食べたり、お店をひやかしたりと・・・のんびり散策を楽しむことが出来ました。(竹本)

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2015年8月 7日 (金)

リトアニア建国祭に行ってきました!

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先日「バルト三国を極める旅11日間」より帰国致しました。7月5日発のツアーではリトアニアの建国祭にご案内させて頂きました。今回はそのリトアニア建国祭の様子をご案内させて頂きます。
リトアニア建国祭とは“ミンダウガス王の戴冠式”を記念した祭りで、初代国王にして唯一の王とされるミンダウガスを称える日となっています。お祭りは至るところで行われていますが、私たちは一番盛り上がるケルナヴィの町で行われているお祭りに参加してきました。ケルナヴィは今でこそ350人弱の村人が住む小さな町ですが、中世にはリトアニアの首都がおかれていました。建国祭当日は特設駐車場も設置され、遠方からの観光客で賑わいを見せています。
ケルナヴィの広場では中世の様子が忠実に再現されています。十字軍の戦いの様子から、皮なめしの様子、紙漉きの様子、食事作り・船作りの様子など見るだけではなく全て体験することも出来ます!まるで中世にタイムスリップしてしまったような錯覚に陥りました。
広場に続く通りにもたくさんの屋台がずらっと並んでいます。リネンのお店や陶器、はちみつ、朝摘みのブルーベリー、黒パン、そしてライ麦から作るギラと呼ばれるドリンクなどなど。全長100mほどの通りですが、きょろきょろとお店を覗きながら歩くとなかなか広場にたどり着けません。

バルト3国ツアー

華やかなパレードなどはありませんが素朴なとってもかわいらしいお祭りです。人々の子供も大人も関係ない、屈託ない笑顔がなんとも印象的でした。 (岡山)

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2015年8月 6日 (木)

氷河と高山植物を見ながらのスイス絶景ハイキング

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 先日、ユーラシア旅行社の「ドロミテ山塊とオーバーグルグル10日間」のツアーより帰国しました。

 このツアーではイタリアのドロミテ山塊とオーストリアの最深部オーバーグルグル、そしてスイス東端のサンモリッツまで足を伸ばします。各地でハイキングをしながらヨーロッパアルプスの絶景を堪能する10日間。毎日快晴で素晴らしい景色に恵まれましたが、今年から新たに取り入れたサンモリッツのハイキングでも思い出に残る景色が待っていました。

 朝食後、ロープウェイを乗りついでコルヴァッチ展望台へ。ベルニナ山群やエンガディンの谷、シルヴァープラーナ湖の眺望を楽しんだ後、中間駅のムルテルよりハイキングに出発です。ゆるやかな登りを45分ほど歩くと、フォルクラスールレイに到着。フォルクラとは峠の意味。ここからは小さな湖越しに氷河をたたえたピッツ・ベルニナ、ピッツ・ロゼックなどの峰が間近に迫ります。

 絶景を楽しんだ後、ここからはロゼック谷へ標高差700メートルの下り。通常は山を眺めるために高いところへ登るけれども、ここでは下るほどにベルニナ山群とそこから流れ出すチエルヴァ氷河が迫ってきます。抜けるような青空の下、緑の草の中に高山植物の色とりどりの花が咲き誇ります。黄色の花が多く見受けられる理由は放牧される馬の好みではなく食べ残すからです。

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 休憩をとりながら更に下ると、氷河湖とそこから流れ出るロゼック川が見えてきます。松の林にはいると昼食場所のホテルロゼックゼック・グレッチャーはすぐ。お洒落なカフェテリアで好きなものを召しあがって頂いた後は、せせらぎを聞きながら渓流沿いを歩きました。
 世界遺産ベルニナ急行の踏切では、スイスらしい赤い列車に遭遇。そして終点のポントレジーナへ到着。帰国前日のハイキングも、天候に恵まれて素晴らしい景色を堪能できました。(加藤)

ユーラシア旅行社のスイスツアーはこちら
ユーラシア旅行社で行くドロミテツアーの魅力はこちら

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2015年8月 5日 (水)

「マッターホルンが一番美しく見えるホテルリッフェルベルクホテルに宿泊!(スイス)」

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先日、「スイス名峰ハイキングを楽しむ旅10日間」より帰国いたしました。天候には大変恵まれました。

このツアーはスイスに聳え立つ山々と雄大な自然をハイキングしながら様々な角度から堪能するコースです。
今年は比較的晴天が続き、ツェルマット滞在時には雲ひとつない晴天になることも。マッターホルンの美しい姿に皆が息を呑み、そして我に返りカメラのシャッターをひっきりなしに押しつつ、足元を見ると満開の高山植物が咲き誇る、そんなスイスの醍醐味を存分に味わうことが出来たツアーとなりました。

今回のツアーでは、マッターホルンの一番美しい姿を見ることが出来るホテル、リッフェルベルクホテルに宿泊しました。

リッフェルベルクホテルはまだ登山鉄道も開通していない1853年に建てられた標高2555mにある山岳ホテルです。当時、山小屋自体はまだなく、リッフェルベルクホテルはツェルマット地域の登頂の拠点になりました。過去の宿泊者の中にはマッターホルン初登頂後に命を落としたダグラスやハドソン、1855年にスイスの最高峰モンテローザのドゥフォール・シュピッツェが登頂者スミスの名前もあります。
由緒あるだけでなく、ホテルの正面にマッターホルンの雄大な姿を望むことが出来るため非常に人気があり、予約困難なホテルなのです。

ホテルは昨年12月に全面改装され、四つ星ホテルに生まれ変わりました。名前も創業当時の「山岳ホテル・リッフェルハウス1853」に改名され、
内部はホテルに宿泊した著名な登山家の肖像画が飾られるなど、新しさの中に山小屋としての歴史を感じさせました。また、宿泊者しか楽しむことが出来ないジャグジーやサウナが入ったスパエリアも新設されています。このスパエリアからはマッターホルンを望むことが出来、ハイキングとは違ったゆったりと流れる時間を独り占め!まさにホテルに宿泊しているからこその特権です!

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今回ご参加されたお客様もハイキングで疲れた体を癒すとともに、ジャグジーやサウナに入りながらマッターホルンの雄大な景色を楽しまれていました。
スパエリアは男女混浴ですが、もちろん水着着用なのでご安心下さい。

体の疲れを癒した後は夕食を召し上がるレストランへ。山岳ホテルのお食事のイメージは質素なものというイメージがあるかもしれません、とても山の上にいるとは思えないほど洗練されていました。正面にマッターホルンを望みながらの食事は、ここに来たからこそ味わえる優雅な時間でした。

駅の周りにはツェルマットのようなお土産屋などはありません。しかしながら、この静けさこそが、何人もの著名な登山家が宿泊し、愛したリッフェルベルクホテルから見えるマッターホルンをより美しくさせるのではないでしょうか。歴史と伝統と自然を存分に味わった1泊となりました。(三浦)

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2015年8月 4日 (火)

カカシがいっぱいの名頃へ

先日「阿波の絶景、大歩危・小歩危と雲の上の祖谷、平家落人伝説 3日間」の添乗に行ってまいりました。西日本で第2の高さを誇る剣山に登ったり、奇岩が美しい大歩危にて遊覧船を楽しんだりと、自然をゆったり満喫できた3日間でした。
今回旅した徳島の祖谷地方には名頃(なごろ)という小さな集落があり、今回はこの集落にも足を運びました。小さな集落ですが、実は名頃は今、「カカシの里」として注目を浴びています。
名頃に一歩足を踏み入れれば、カカシが視界に入らない場所はないと言っても過言ではありません。畑やバス停など、野外でも構わず、集落の至る所にカカシが顔を並べています。中には自転車に乗っているカカシなんかもいて、今にも動き出しそうなその姿に、本物の人間と見間違えてしまうことも多々あるとか。

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今回は、カカシを作っている綾野月見さんにもお会いすることができました。カカシを作り始めて12年、今まで作ったカカシの数は350体にも上ります。野外に置いているカカシは風雨にさらされる為、2年ほど経つと作り変えが必要になるのだそうです。現在村には約100体のカカシが暮らしています。
名頃のカカシたちの一番魅力的なところは、彼らの豊かな表情だと思います。ついつい見つめ合って、うっかりお悩み相談を始めてしまいそうなほど、優しげで郷愁も漂う表情をしているのです。綾野さん曰くカカシ作りで最も時間がかかるのが、この表情作りとのこと。作り込んでいるうちに、自然と自分の顔に似てくるのだそうです。より一層愛着が沸いてしまいますね。
集落を後にする前に3年前に閉校となった名頃小学校にお邪魔しました。いなくなった子供たちの代わりに、今はカカシたちが教室を賑わせていました。綾野さんは何故カカシ作りを始めたのでしょうか。この集落が人で溢れていたのなら作っていなかったのではないかと、私は思います。名頃小学校を見ていると綾野さんがカカシに込めた思いがよりいっそう伝わってくるような気がしました。
祖谷地方ではこの小学校だけではなく、その他にもいくつかの学校の閉校や統合の話を聞き、過疎化の現実を目の当たりにしました。都会で暮らす私がこんなことを思うのは勝手極まりないですが、昔ながらの風景が残る祖谷の暮らしが末永く続きますようにと願わずにはいられませんでした。(佐藤)

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