毎日がハイライト!知られざるヨーロッパアルプスの絶景
先日、ユーラシア旅行社の「ヨーロッパアルプスの懐深く 12日間」の添乗より帰国致しました。
そのツアー名の通り、ドイツ、オーストリア、イタリアの国境周辺にまたがるアルプスの、まさに懐深くまで訪ねていくコースです。7月の暑い日本を離れ、爽やかな気候の中、2000m、3000mもの展望台から眺める絶景の数々。今回は、毎日お天気に恵まれ山々をきれいにご覧頂けましたので、絞るのが難しいところですが、特に印象に強く残っているのがドロミテです。
ドロミテは、北イタリアに位置する景勝地。冬季オリンピックが開かれたこともあるヨーロッパのスキーリゾート地は近年、日本の方にも人気です。石灰質の山々は長年の風雨により独特の形を造りだしています。頂上へはゴンドラやロープウエイが延び、簡単に地上とは別世界へと誘ってくれます。「ロレンツィ展望台」はドロミテの伝説にも登場し、この地を代表するクリスタッロ山の雄姿を間近に望むことができる展望台で、そこまでは、まずチェアリフトで2200mの地点へ上がり、更にそこから二人乗りの「立ち乗りゴンドラ」で3000mの頂上へと向かいます。この「立ち乗りゴンドラ」が迫力満点!大人二人がやっと乗れる程の筒型のゴンドラは、赤と黄色の可愛らしい外観。ゆっくりと登って行くゴンドラの窓からは両側に迫りくる崖、地層がうねるような岩肌が間近で見え、その姿には自然の驚異を感じずにはいられませんでした。これ程の体験はなかなか、日本ではできないものです。
「こんな所まで来るとは思ってもみなかった!」カーブを登りながら標高を上げ、進むバス、車窓から切り立つ山が見え始めた頃、お客様が口々にされた言葉です。この日はアルペ・ディ・シウジのホテルに宿泊です。ぽっかりと島のように周りを谷に囲まれたアルペ・ディ・シウジの中心集落は標高1835m。ここへは、1000m程の下の町からゴンドラで上がるか、車で来ることになります。車の場合は、宿泊者はそのまま車を上に停めておけますが、宿泊でない場合、車は全て日帰りで下りることになります。上はまるで、下界とは別世界。この地は、元々古くから放牧で暮らす人々が創り、守り続けている牧草地が広がっています。そこにポコポコと巨大な岩山が聳えている風景が、他のヨーロッパアルプスとはまた違った雰囲気があり、とても印象的です。特に、観光客が下りた夕方や、朝の静けさは特別で、雄大な景色を独り占めです。朝、2130mの展望台に上がりました。家族連れのイタリア人が1組いるだけ。彼らは1週間程、こちらに滞在するとのことで、いくつものハイキングルートを堪能するそうです。1泊ではありましたが、十分に目の前の自然を楽しみ、ヨーロッパ人の休暇のあり方も垣間見ました。ドロミテの知られざる地、アルペ・ディ・シウジ。なかなか、一般的なツアーでは訪れない、まだまだ日本の方には知られていない穴場です。
この他にも、“ドロミテの奥座敷”フネスの谷の「サンタマッダレーナ村」、オーストリア、チロルの「オーバーグルグル」、「ガイスラッハーコーゲル展望台」等々、“懐深く”、もぐりこんで行った今回の旅。他にも、まだまだ知られていない絶景がありそうで、個人的にも再び訪れてみたい所です。(帯津)
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