花々が咲き誇る砂漠の花園、ナマクワランドへ(ナミビア・南アフリカツアー)
バスの車内がざわつく。逸る気持ちを抑え、バスが到着すると同時に急いで外へ飛び出す。「ワァーッ」一斉にそんな声が飛び交った。目に前には夢にまで見たオレンジ色の絨毯が一面に広がっていた。
先日、ユーラシア旅行社「ナミビア大周遊と砂漠の花園ナマクワランド 13日間」より帰国しました。タイトル通り、まずはナミビアをまわります。ナミビアってナミブ砂漠以外に何があるの?と思われる方も多いかと思います。確かにナミブ、とは「何もない」を意味しますが、何にもないなんてとんでもありません。あまり知られていないだけで、世界最古の砂漠、アプリコットカラーのナミブ砂漠、サファリで人気のエトーシャ国立公園、伝統を守り続け、世界一美しい民族とも言われるヒンバ族、2枚の葉っぱで2000年は生きる奇想天外ウェルウィッチア、アメリカのグランドキャニオンに次ぐ巨大な渓谷フィッシュリバーキャニオンと実はナミビアは見どころ盛り沢山な国なのです。ナミビアは毎日私達を楽しませてくれた。そんな旅の最後を華やかに飾ったのがナミビアと国境を接する南アフリカ・ナマクワランドでした。
ナマクワランドはケープランドの境とナミビア国境に挟まれた地域で、普段は不毛の地ですが、8月、春の始まりを告げる一滴の雨と太陽の光を受けて一斉に砂漠の花が目を覚まし一面にお花の絨毯が広がる所として世界的にも有名な場所なのです。そうは言っても自然の事、雨や気温、天気次第で開花には若干のズレは致し方ない。出発前はいつもドキドキ。花は咲き始めたとの情報に安堵したものの自分の目で見るまでは・・・。少しの心配を胸に、の出発でした。
凍えるような寒い朝。外に出ると。空は雲一つない青空。心を躍らせながらナマクワランドで最も有名なスキルパットへと向かいました。花の種類は3800種。その中でも最も多く見られるディジー。朝に花を開き夜になると花を閉じる事からDAY’S EYE(日の目)ディジーと呼ばれるそうで朝の10時~午後3時のアフリカ公務員時間?!晴天、気温は17℃以上。これが最も美しく花開く条件。これを見事クリアしている今日は絶好のナマクワ日和でした。
到着するや目に飛び込んできた砂漠の花園。天国が本当にあるならこんな感じなのかな?どこまでも続くオレンジ色の絨毯。しかしよくよく見ればオレンジのディジーだけではなく、華やかなピンクの色をしたゼラニウムや黄色や紫のメセンなど、見事なまでの花々の豪華な競演。太陽の光が強く照らした分だけ花々は生き生きと、まるで歌でも歌っているかのように光り輝いていました。ナマクワランドではお花畑をのんびり散歩しながら
夢のような時間を過ごすことが出来ました。
花の命は短い。これから暑い夏を迎える南半球にある南アフリカ・ナマクワランドはまた乾燥した砂漠地帯となる。それでもまた春はやってくる。一滴の雨を待ちながら。(岩間)
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