過酷な地で暮らす?エトーシャ国立公園の動物達(ナミビア)
先日、ユーラシア旅行社の「ナミビア・スペシャル8日間」の添乗より帰国致しました。ナミビアと聞くと、やはりナミブ砂漠が圧倒的に有名かと思いますが、それ以外にも見所はたくさんあります。世界遺産にも登録されているブッシュマンが描いた岩壁画、昔ながらの生活を続けるヒンバ族、2000年生き続けるウェルウィッチアなどナミビアの大自然と文化を存分に味わった8日間でした。
なかでも印象に残ったのがエトーシャ国立公園のサファリです。この国立公園は世界的にも最大規模を誇り、四国と同じくらいの面積を有す敷地内には、約114種の哺乳類、340種の鳥類が生息しているそうです。サファリというと、真っ先にケニアやタンザニアを思い浮かべる方が多いかと思います。エトーシャでのサファリスタイルは少し異なります。ケニア・タンザニアのドライブサファリは4WDに乗り、ドライバーが情報交換をしあって動物を探すといった流れになりますが、エトーシャ国立公園で乗るのは通常の中型バス。それで本当に動物は見えるのか?と心配する方もいらっしゃいますが、心配ご無用。エトーシャ国立公園がある地域はアフリカの中でも特に乾燥した、動物が生きていくには過酷な地と言われています。そんな過酷な地にも動物たちのオアシス、水辺が複数点在しており、動物たちは毎日水辺を求めて移動しながら生活しているのです。つまり、『水ある所に動物あり』。私たちがサファリ中に目指すのも公園内に点在する複数の水辺です。水辺を共有する動物たちの姿はまさにエトーシャらしい絶景。シマウマ、スプリングボック、ヌー、オリックスなどの草食動物たちが何頭も集まって、水を飲んだり、水浴びをしたりとオアシスを堪能しています。また、ちょうど私たちが水辺に到着した時に象の群れがやってきてくれて、象たちが目の前を通り過ぎて水辺に向かっていきました。子供から大人まで仲良く水を飲む姿はとても可愛らしかったです。
草食動物もいいですが、やはり肉食動物を見た時の興奮は抑えられません。今回は幸運なことにスプリングボックの狩りに成功し、口の周りを血で真っ赤にしながら肉に食らいつく雌ライオンをすぐ近くで見ることができました。その距離なんと約3~4メートル!サービス精神旺盛なこの雌ライオンは、肉に食らいついてそれを振り回したり、バスの前を行ったり来たりとまるでモデルのように様々なポージングで写真を撮らせてくれました。
沢山姿を現してくれた動物たちのお陰で、大満足のサファリとなりました。(市川)
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