数年ぶりに訪問再開!“天空の寺院”プレア・ヴィヒア(カンボジア)
先日、ユーラシア旅行社の「アンコール遺跡群と天空の寺院プレア・ヴィヒア 6日間」の添乗より帰国致しました。
アンコール研究の第一人者であり、上智大学の元学長、石澤良昭先生が現地2日間同行解説の特別なコースです。毎回、コースの中にポイントの遺跡を織り込んでいますが、今回は、何といってもプレア・ヴィヒアです。
プレア・ヴィヒアはカンボジアとタイ国境のダンレック山脈に位置している為、両国間で領有権争いが続いていました。2008年にユネスコの世界遺産に登録されると、両国の軍隊がお互いに睨みをきかせるようになり訪問が長らく叶いませんでしたが、昨年からようやく訪問が再開されました。
アンコール遺跡観光の中心、シェムリアップの町からはバスで片道約3時間半。道はすっかり舗装されているので、大型バスでも余裕を持って行くことができました。長い移動時間でも、石澤先生からは歴史の話はもちろん、カンボジア人の生活習慣などの話もして頂き、気づいた時にはいつの間にかプレア・ヴィヒアの建つ山が見え始めていました。まず、麓のチェックポイントでバスから四輪駆動車のトラックバスに乗り換えます。そこからは、くねくねの坂道をトラックバスが勢いよく登り、15分程で到着!おにぎりのお弁当を食べて休憩してから、いざ、プレア・ヴィヒアへ。
以前、タイ側から観光をしていた時は、長い急な階段を上っていましたが、カンボジア側から訪問する今は、階段の上の位置までトラックバスで来ることができるので、観光をする部分では歩く時間が少なくなり大分、楽に感じました。いくつもの塔門を越え、参道を進みます。塔門のうねる様な立派な破風にはヒンドゥー神話の神々の彫刻が施されており、その表情は、ちょっと憎めない素朴な感じでした。お気に入りの神様や女神を見つけて、アンコール遺跡の各寺院の彫刻を見比べるのも面白いものです。この遺跡は、9世紀末に建てられた後、王が代わり11世紀に大きく改修されたので、第一塔門から、第五塔門まで時代を越えて行くような気もします。標高を少しずつ上がって行くのにも関わらず、だんだんとお客様の足が速くなって行きました。その先の断崖からの絶景が待っているからです。標高約650m、断崖絶壁からはカンボジア平原が眼下に限りなく広がっていました!疲れも吹っ飛ぶ景色です。これ程の場所を選び建てられたこの寺院の神聖さを改めて実感しました。
今回、石澤先生にご案内頂いたのは、このプレア・ヴィヒアの一日とアンコール・ワットとバンテアイ・クディ遺跡や博物館の一日。バンテアイ・クディ遺跡では、上智大学の発掘実習が行われていたので、当初の予定にはなかったのですが、石澤先生のご提案で特別にその様子も見せて頂きました。何度訪れても、新しい発見があります。次回、年末年始にも石澤先生同行ツアーが企画されています。次は、どんな発見があるでしょう。(帯津)
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