黄金の環の穴場的スポット・ボゴリューボヴォのポクロフ・ナ・ネルリ教会(ロシア)
先日ユーラシア旅行社の「ロシア九大世界遺産物語 13日間」のツアーから帰国致しました。
このツアーのタイトルにある九大世界遺産とは、「モスクワのクレムリンと赤の広場」、「コローメンスコエの主の昇天教会」、「ノボデビッチ修道院の建造物群」、「ヤロスラーブリの歴史地区 」、「ウラジーミルとスズダリの白亜の建造物群」、「セルギエフパサードのトロイツェ・セルギエフ大修道院の建造物群」、「キジ島の木造教会」、「ノヴゴロドと周辺の文化財」、「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」となかなか盛りだくさんではございますが、今回は黄金の環について述べさせていただきます。11~15世紀頃、後にイワン雷帝の中央集権国家が確立されるまでの間、各公国の首都として繁栄を誇った街々が、モスクワの北東部に点在しており、これらの街を結ぶとひとつの環となることから、この一帯は、黄金の環(わ)(英語名:Golden Ring)と呼ばれています。
この黄金の環の中で、上記の世界遺産は「ヤロスラーブリの歴史地区 」、「ウラジーミルとスズダリの白亜の建造物群」、「セルギエフパサードのトロイツェ・セルギエフ大修道院の建造物群」と3つが含まれていますが、ここでは「ウラジーミルとスズダリの白亜の建造物群」の中の穴場的スポット「ボゴリューボヴォのポクロフ・ナ・ネルリ教会」を挙げさせていただきます。
こちらはウラジーミルからバスで約15分ほどですが、下車場所はボゴリューボヴォ駅近く。シベリア鉄道も通る線路を渡ると、原っぱがあります。そこからも遠方に白亜の教会が見えますが、1km以上離れたその教会へ行くには歩いて行かなければなりません。てくてくと歩いていくと、だんだんと教会の姿も大きく見えてきて、15分ほどたったころでしょうか、教会の手前にはネルリ川が流れていますが、ラッキーなことに今回はほとんどさざ波もなく、川面には白亜の教会がきれいに映っているではありませんか!このチャンスを逃すまいと皆一心不乱にシャッターを押したものでした。その後教会に着いて、中に入ってみるといたって普通。むしろ私たちの目に飛び込んできたのは、教会の外で売られていた絵葉書や絵画で、そこには雪景色の教会、あるいは湖に浮かぶ教会など。いや待てよ、そばを流れるのは川なのに、何で湖?聞くところによると、春先に雪解け水によりネルリ川が氾濫し、それが湖上に浮かぶ教会に見えるとか?なおその姿は「白鳥の教会」とも呼ばれているそうです。今度訪れるときは、ぜひとも春先にその「白鳥の教会」をこの目で見てみたいと思いました(ただ教会に近づくことはできないそうですが)。(斉藤信)
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