真夜中の太陽に出会う旅(ノルウェー)
先日、「北欧物語15日間」の添乗より帰国致しました。今回のツアーではノルウェー、フィンランド、スウェーデン、デンマークの4か国を巡りましたが、その中でも特に私の印象に残った場所が北極圏のノールカップです。
ノールカップはノルウェー北部に位置するマーゲロイ島にある岬で、その北緯は71度10分21秒。ヨーロッパ最北端に位置する岬です。目の前にはバレンツ海が広がり、その水平線の眺めを邪魔するものは何もなく、まさにそこは大陸の最先端。そんなノールカップが世界で有名な理由には、ヨーロッパ最北端の岬であることの他に、“真夜中の太陽”が見られる場所であることも挙げられます。
ノールカップはノルウェー北部に位置するマーゲロイ島にある岬で、その北緯は71度10分21秒。ヨーロッパ最北端に位置する岬です。目の前にはバレンツ海が広がり、その水平線の眺めを邪魔するものは何もなく、まさにそこは大陸の最先端。そんなノールカップが世界で有名な理由には、ヨーロッパ最北端の岬であることの他に、“真夜中の太陽”が見られる場所であることも挙げられます。
地球の自転軸が傾いているために、ノルウェー北部では夏の間、太陽が沈まず、24時間ずっと明るい“白夜”を迎えます。その時期ノールカップでは、太陽が水平線上をなぞるように進む“沈まない太陽”を見ることができるのです。私たちが訪れた8月上旬は白夜の時期は過ぎていましたが、それでも太陽が沈むのは23時01分。日にちを跨いだ日の出の時刻は1時46分であったため、ツアー中に“真夜中の太陽”を見学する時間を設けていました。
それまでのノルウェー滞在中は曇りや雨でなかなか天候に恵まれなかったのですが、ノールカップ観光当日は快晴。美しい日の入りの瞬間を見ることができるのではないかと期待に胸を膨らませながら、夕刻に一度ホテルの部屋に入ってしばらく休んだ後、夜に宿泊していたホニングスボーグの町を再び出発。夜と言っても太陽はまだ沈んでいないため、辺りはまるで夕方のようでした。バスで40分程移動し、ノールカップ到着後、地球儀のモニュメントのある屋外の展望台へと向かいます。しかし水平線付近には筋状の雲があり、日の入りの瞬間が見ることができるかできないかという瀬戸際。海からの風も強く、夏とはいえ緯度が高いために気温が低く、早く建物の中に入りたいという気持ちと葛藤しながら、どうしても日の入りの瞬間を見たいと、少し我慢して、たくさんの観光客と一緒に展望台で待機していました。すると、日の入りが近づくにつれ、筋状の雲に太陽の光が反射して、赤・オレンジ・黄色・緑・水色とグラデーションの美しい景色が目の前に現れたのです。今回は残念ながら太陽が水平線下に沈む瞬間を写真に収めることはできませんでしたが、それまでのツアーの天気が芳しくなかったこともあってか、ヨーロッパ最北端での日の入りという貴重な瞬間を目の当たりにできた喜びは大きいものでした。
日の入り後の太陽は水平線下の浅い所を移動しているため、辺りはなかなか暗くならず、再び夕方のような状態が続きます。空を見渡してみると、そこには半月がひっそりと佇んでいました。
本来であればたくさんの星々と夜空を飾ってくれる月ですが、太陽がメインのこの時期は、まるで太陽を盛り立てているかのよう。夜とは言えない、ちょっと不思議な明るい夜を存分に味わった旅となりました。(越野)
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