黄金色に染まるコーカサス、ワイン収穫の時期に行われるアルメニア使徒教会の儀式
先日、「民族と文明の道 コーカサス三国周遊」の添乗より帰国致しました。コーカサス三国とは黒海とカスピ海の間の、アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア(グルジア)の三国のこと。今回訪れた9月後半は、ジョージア、アルメニアで山の木々が色づく時期で非常に思い出深い訪問となりました。
ジョージア軍用道路ではコーカサスの雄大な山並みが黄金色に染まり、雲に隠れて見られないことも多いカズベギ山(5,047m)も顔を出してくれました。山の上のツミンダ・サメバ教会、色づく木々、そして牛がフレーム内に収まるポイントで写真ストップ。
この時期はぶどう収穫の時期でもあります。ジョージアはワイン発祥の地。約8000年の歴史があります。 また、隣国アルメニアでも世界最古のワイン醸造所が近年発見されました。車窓からは収穫時期のぶどう畑の風景が続きます。
また、キリスト教の国教化に関してもその歴史は古く、アルメニアは世界で最初(301年)、ジョージアは世界で2番目(337年)。ローマ帝国のキリスト教国教化(392年)よりも古いのです。
世界最古のキリスト教国アルメニアの総本山、エチミアジン教会では7年に一度世界中のアルメニア使徒教会信者が詣でる儀式が行われます。幸運にも今年、2015年は、その儀式の行われる当たり年。儀式が行われるのはツアーが訪れた1週間後でしたが、普段は博物館のケースの中に納められている約200リットルの聖油壺が、本来あるべき主祭壇に据えられているところを見ることもできました。ワイン収穫の時期に大切な儀式が行われるのも、古くからワイン作りとキリスト教信仰が行われてきたアルメニアらしく、印象深いものでした。(尾崎)
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