2015年10月 8日 (木)

地球の割れ目の向こうには…何万年の歴史を持つギャウ(アイスランド)

先日、「アイスランド周遊、秋のオーロラ10日間」のツアーから帰国しました。夏も終わり、長い冬が始まろうとしていました。また、オーロラのシーズンも始まります。アイスランドは北限が北極圏から30キロほどと高緯度にあるため、真冬でなくてもオーロラのチャンスがあります。今回のツアーでも、10日間で3回もオーロラが見られました。この時期に3回も見られるなんて、ラッキーでした。

Cimg0061


アイスランドは地球上で一番新しい国ともいわれます。それは、大陸の下にあるプレートの境目(ギャウ)がある為です。プレート同士が大地を引っ張り合い、新しい大地が生まれます。普通ギャウは海底にあり海嶺と呼ばれ、目にすることはありません。しかし、アイスランドでは地表に出ているため誰でも見て、そこを歩くことができます。地球上でギャウが地表に出ているのは、アイスランドとエチオピアの2か所しかありません。今回のツアーではシンクヴェトリール国立公園にある、世界最大のギャウ、アルマンナギャウに訪れました。バスから降りたところはユーラシアプレートの上、20分ほど歩いてバスに乗った場所は北米大陸プレートと不思議な場所でした。プレートが動くといえば地震のイメージですが、1年に2センチと僅かに広がるぐらいだそうなので、ここで毎日地震が起こっているというわけではありません。

Cimg0006


また、このギャウは世界で初めて民主議会が行われた場所であり、歴史的にも大変重要です。無人島だったアイスランドに北欧のバイキングが最初に入植した900年代、法律を定めたり、犯罪者を裁いたりするために、この場所で民主議会が開かれました。ここが選ばれた理由は、プレートの動きによってできた断層が大きな壁となり、マイクがない時代でも大きな声で話すと声が反響し遠くまで響く為だそう。まだ国の始まりがはっきりと解明されていないアイスランドの数少ない古い歴史が根づく場所でもあります。
5年前までは世界中であまり知られていない国でしたが、2008年の財政破綻や2010年の火山の噴火などで、世界に知られるようになりました。きっかけは暗いニュースでしたが、そのおかげで知名度が上がり観光客も増え、今や主要産業に観光業が入ってきているそう。道路も整備され、以前より観光がしやすくなっているアイスランド、現在はヨーロッパの秘境というイメージですが、旅先としてメジャーな国になる日も近いのではないでしょうか。(杉林)

|

ユーラシア旅行社の西欧・南欧情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。