2015年12月 4日 (金)

アルガンの木が支えるモロッコの◯◯

モロッコツアー、モロッコ旅行
先日、「モロッコ大周遊と幻想のサハラ砂漠 14日間」の添乗に行ってまいりました。このツアーでは「青い宝石箱」とも称されるシャウエンを訪問し、サハラ砂漠やアトラス山脈の大自然、活気溢れるマラケシュやフェズの旧市街メディナだけでなく、エッサウィラやアルジャディーラーなど西部にある知られざる世界遺産も訪れ、モロッコの魅力を余す所なく網羅したツアーです。
四季があり、比較的寒暖差が大きいモロッコでは地域によって自生している木の種類が異なり、アーモンドやオレンジ、オリーブ、ヤシなど車窓からは様々な木をご覧頂くことが出来ます。ツアーの終盤、モロッコの南西部エッサウィラに差し掛かった時に初めて見ることができるのがアルガンの木。モロッコ南西部とメキシコの一部の地域にしか見られない希少類で、乾燥したこの地でも地中に深く根付くことで僅かな水分でも成長する生命力も高いです。
オリーブの木と間違えやすいですが、オリーブよりも大きく枝が横に広がっていること、そして緑が濃いことがオリーブの木とアルガンの木を見分けるポイントだとか。
そのアルガンの実から抽出されるオイルはモロッコでは「若返りのオイル」とも呼ばれています。また、最近日本でも注目され、保湿力の高さと乾燥や日焼けのダメージで原因が起こる活性酵素を除去する抗酸化物質が多く含まれていることからコスメティックとして、またコレステロールを抑える効果があると言われ食用油としても注目されていますが、日本では30mlで2000円以上し、なかなか手が出にくい方もいらっしゃるかもしれません。
今回はツアーでは、途中、アルガンオイルの精製の様子を間近で見ることができました。
アルガンオイルをいつも使用しているという女性たちの肌はつやつや。そんな女性たちが話しながら作業している光景は一見楽しそうに見えますが、作業は全て手作業。一つ一つ手作業で硬いアルガンの実を割り、その中にある種子を石臼で潰して抽出されたオイルをこしてアルガンオイルを精製していきます。見掛けによらず重労働で、作業している手などを見ると作業の大変さを実感し、日本での小売価格も納得出来ます。オイル精製に大切な「仁」を取り出す際に傷つける恐れがある為、機械化せず、手作業で良質なアルガンオイルを精製しているそう。
モロッコツアー、モロッコ旅行
現在では国内外の需要の増加からモロッコの経済の一部を支えるだけでなく、女性主導の協同組合が設立され、人々の雇用促進と女性の社会的自立にも貢献。様々な面からアルガンの恩恵にあやかっているモロッコ政府は伐採の禁止や植林を行いアルガンの木を大切に保護しています。
また、ヤギもアルガンの木になる実が大好物で、以前はヤギの排泄物から取れる仁をアルガンオイルにしていたそう。人々だけでなくヤギもアルガンの恩恵にあやかっているのかもしれません。ツアー中にはアルガンの実が大好きなヤギが木に登る光景にも遭遇できました。
モロッコの経済、そして社会を支えるアルガンの木。でも、一番大変なのは、大好物の実を食べに集まる何十頭ものヤギを支えることかもしれません。

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