インドのラスコー?岩陰に描かれた岩絵
先日、「神秘の石窟寺院、アジャンタ・エローラ紀行 7日間」のツアーより帰国致しました。アジャンタ石窟寺院とエローラ石窟寺院はもちろん、サーンチーのストゥーパ、ビンベドカまで足を延ばし、インドの遺跡を堪能致しました。
岩絵と言えばスペインのアルタミラ、フランスのラスコーなどが頭に浮かびますが、実はインドにもビンベドカという1万年以上前に描かれたとされる岩絵があります。1957年に発見され、2003年には世界遺産に登録。ここは他の観光地とは違って、観光客もインド人も少なく、ゆったり楽しめる、まさに穴場!たっぷり1時間30分かけて一つ一つの岩絵を見学していきました。
ビンベトカがあるのはマディヤ プラデーシュ州のボパール、インドのちょうど真ん中にある街の郊外。この街はイスラム教徒が4割を占め、52ものモスクもあります。ボパールのホテルを出発して、1時間程かけてビンベトカへ向かいます。この辺りは乾燥している地域で日中でも暑さが気にならず、出発の朝は涼しいくらいでした。
ビンベトカの岩絵はアルタミラやラスコーの岩絵のように薄暗い洞窟の中ではなく、岩陰の側面に描かれており、柵のようなものがあるものの、こんなに近くまで寄ってみてもいいの?と疑問に思う程の距離まで近づいてみることが出来ます。明るいので写真もとりやすく、懐中電灯ももちろん不要。見ていくうちにちょっとだけ、外気にさらされている岩絵が今後風化してしまわないか不安な気持ちにもなりました。
狩猟や民族舞踊、儀式、戦争、動物などの多種多様なモチーフが主に赤や白、黄色の顔料で描かれ、当時の人々の暮らしが垣間見えます。再び個人でじっくり訪れたい世界遺産の一つです。(長田)
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