大西洋の楽園、カナリア諸島&マデイラ島へ!
先日、「カナリア諸島とモロッコクルーズ」へ行ってきました。
冬の足音が聞こえ始めた12月上旬の日本を飛び出し、“常春の島々”“大西洋の楽園”と謳われる避寒地へ!16万トンのクルーズ船・ノルウェージャン エピック号に乗船し、スペインのバルセロナよりコロンブス像に見送られて出港。大航海時代に思いを馳せながら、ジブラルタル海峡を大西洋へ抜ける航海も楽しみつつ、カナリア諸島へ向かいました。
知人が1週間前にカナリア諸島へ向かった時、「大西洋は大荒れだった」と話していましたが、私達の航海はとても穏やか。ジブラルタル海峡から大西洋に出るところで「おやっ?少し揺れてるかな?」とは感じましたが、さすが16万トン、それ以降は安定の航海。出港から4日目、グラン・カナリア島に入港しました。天気は晴れ、朝8時頃でも長袖ブラウス1枚で外を歩ける穏やかな気候、まさに春!
そんなグラン・カナリア島では、カナリア諸島独自の植生をみられる植物園を見学した他、「パパ・コン・モホ」というカナリア名物料理を試食。これは、ジャガイモの“モホソース”がけ。南米起源のジャガイモは、ヨーロッパ本土にもたらされる前にカナリア諸島で定着したそうですが、これにモホソースという、日本でいうところのお醤油の様な存在である万能調味料をかけていただくものです。ソースのベースはニンニクやトウガラシ、酢、オリーブ油。そこに赤はパプリカ、緑はコリアンダーやパセリを使います。一口サイズで新じゃがのように薄皮、そこにニンニク風味のソース・・・いくらでも食べられてしまいました。カナリアの赤ワインと一緒なら、もっと美味しかったかも・・・。
翌日寄港したテネリフェ島では、旅の目的のひとつ、テイデ山見学へ。カナリア諸島は、大航海時代以来、約500年に渡りスペイン領です。そのスペインの最高峰は本土イベリア半島にはなく、このテイデ山なのです。標高3,718mで富士山と同じくらいの高さですが、海面下にあと約4,000mの裾野が隠れているのだとか。島全体を含め、山のてっぺんが海面上にちょっと顔を出しているだけという地形に驚きです。ゴツゴツした火山岩が散らばる無骨な感じや、成層火山の象徴である円錐形のような形も、富士山にそっくりで親近感を持ちました。
ポルトガル領のマデイラ島にも立ち寄り、春うらら~な気分で帰国した我々を待っていたのは、本格的な日本の冬。ついつい口にしてしまった「なんでこんなに寒いの~!?」の言葉。もうすでに、カナリア諸島のポカポカ陽気が恋しくてたまらない毎日です。(江間)
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