山の中の宮殿ホテル(インド)
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
もう昨年のこととなりますが、「インド悠久文明の旅 13日間」のツアーから帰国致しました。今回のツアーはゴールデントライアングル(デリー、アグラ、ジャイプール)、ガンジス川の畔にありヒンドゥー教徒の聖地でもあるベナレス、インド西部最大都市ムンバイ、デカン高原の中に開削されたアジャンタ&エローラ石窟など、インドの魅力がたっぷり詰まった箇所を訪れました。今回特に印象に残ったのが、ジャイプールの宮殿ホテルです。
アグラのホテルを出発し、世界で一番美しい建物ともいわれるタージマハル、わずか14年間だけムガル帝国の都であったファティプール・シクリーなどを観光した後、一路ジャイプールへ。まずは市内のレストランにて夕食をとってから、宿泊ホテルへ向かいました。今回泊まったのは「サモードパレス」という宮殿ホテル。ジャイプール市内からは約40km離れています。途中から狭い道へ入っていきましたが、そして所々舗装されておらず、しかも田舎道なのであまり街灯も多くないためか、本当にホテルの到着できるか不安になりましたが、出発してから約1時間半後にようやく到着。バスを降りてからさらに5分くらい歩き、門をくぐったその先には・・・なんと建物にはライトアップがされており、夜遅い時間にも拘らず、ホテルの人たちは私たちを笑顔で歓迎してくれました。宮殿だった建物をそのまま改装しており、広さ、調度品などが各部屋まちまちとのことなので、くじ引きをしてからお部屋へ案内。ただ今回お客様の各部屋を周らせて頂きましたが、すべてスイートルームで(一部の部屋は天蓋付きのベッド!)、バスルームも大きく、それだけで日本のビジネスホテルの部屋と同じくらいの広さでした。
翌日は出発時間が遅かったので、朝、ホテルの敷地内をブラブラしました。昨日は夜到着したので景色はほとんどわからなかったのですが、周りは山に囲まれており、山の上部には城壁が連なっていました。このホテルは480年ほど前に建てられたマハラジャ(かつてのインドにおける地方領主)の居城であり、先述の城壁は、敵から攻め込まれそうになった時に備え、いわば要塞として造られたものだそうです。特に印象的だったのは、「DURBAR HALL(ダーバーホール)」と書かれたマハラジャの私的な謁見の間があり、一歩部屋の中に入ると、壁面に描かれた細密画にびっくり!さらにホテルの人が電気をつけてくれたので、事細かな彩りもくっきりとわかり、思わず手にしていたカメラのシャッターを何回も押したものでした。
こうしてこの「サモードパレス」に2泊して、マハラジャ気分を味わうことができましたが、できればあと最低3泊ぐらいはしたかった、そう思えたホテルでした。後ろ髪をひかれる思いで私たちは旅の最終目的地、デリーへと向かったのでありました。(斉藤信)
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