2016年2月23日 (火)

日本有数の豪雪地帯で見る、心温まる灯り

先日、「世界遺産、五箇山・菅沼合掌造り集落ライトアップと越中富山」の添乗に行ってきました。 富山といえば、美味しい富山湾のお魚...を期待していたのですが、何と今年はまさかの「寒ブリ宣言」が行われないという不測の事態に。 でも、そんなこともなんのその。富山にはまだまだ魅力が盛りだくさん。

今回は世界遺産に登録されている「白川郷・五箇山の合掌造り集落」のうち、富山側の五箇山(菅沼集落と相倉集落)を訪れました。 合掌造りとは、日本有数の豪雪地帯ならではの、急こう配な傾斜を持った屋根がある住宅で、冬の間にどんどん降り続く雪を、極力雪降ろしするを減らすように工夫されたことが起こりとされています。現在ではこの昔ながらの合掌造りの家も少なくなってきましたが、相倉集落では23戸、菅沼集落では僅かに9戸が現存し、かつ今なお住宅として使用されています。 周囲の山々も雪化粧の中、勿論、小さな集落にも雪、雪、雪。普段はあまり雪を経験していないこともあり、腰の高さ以上に積もっている雪を見て、少しだけ気持ちが高まりました。ただ、生活している方々の話を聞くと、改めて雪国での暮らしの厳しさを実感しました。

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厳しい冬ですが、我々が訪れた日の夜には、冬ならではの特別なイベントが開催されていました。その名も“雪あかり”。菅沼集落を舞台に、冬化粧をした集落が美しくライトアップされるのです。 幸いにも当日の天気は晴れ!しかも前日に大雪が降ったらしく、状態は万全。あとは暗くなるのを待つばかりです。次第に薄闇が訪れ、ポツポツと家々にあかりが灯り始めました。少し高台にある展望台から、集落全体を見下ろすと、それはもう何とも言えない温かさ。寒い中、必死で帰宅してきた人々が安心する、そんな灯りでした。

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そして忘れてはならないのが立山連峰。観光シーズンはまだ先の話ですが、今回、素晴らしい姿を見せてくれました。富山市内や高岡市内でも勿論見ることが出来ますが、今回訪れたのは、雨晴(あまはらし)海岸。ここは、何と海越しに3,000m級の山々を眺めることができる、世界でも稀な場所。到着すると、普段よりもはっきり見えていたこともあり、多くの人々がカメラを片手に、立山連峰の雄姿に見とれていました。地元の方によると、「こんなに見えることはそうそうない」とのこと。ただただ自然に感謝です。 北陸新幹線開通から、まもなく一年。これまで遠く感じてしまっていた北陸が一気に身近になり、東京を出発して僅か3時間弱で、富山や金沢に行けるようになりました。次は加賀百万石の歴史を感じに出掛けたいと思います。(吉村)

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