2016年3月23日 (水)

乗り物天国の島国キューバ

キューバではサイドカー付バイクもまだまだ走る

先日、キューバ世界遺産紀行15日間のツアーより帰国しました。

今回の旅行では、首都ハバナや世界遺産の古都トリニダー、ゲバラの聖地サンタクララなどの観光ハイライトがある西部地域に加えて、キューバの原風景とも言える熱帯林や広大なさとうきび農園、鄙びた片田舎が残る東部の町々をじっくり巡ってきました。

今回の旅で最も印象的だったのは、観光地よりも何よりもキューバを走り回るユニークな乗り物でした。
キューバは石油すら慢性的に不足しているので、人々の移動は本当に大変。
日用品でさえ不足しているのにマイカーに乗ることなど夢のまた夢。
極力貴重な石油を使わないように、人力だったり、ギュウ詰め乗合いでの移動が基本スタイルです。

片田舎では、未だにポクポク馬に跨る農民の姿が日常の風景。
馬を持っていない人たちは当然、乗合い馬車で移動します。
乗客がある程度集まらないと出発してくれないし、当然の如く時刻表はありません。
目的地に辿り着くまでにはとんでもなく時間がかかります。

またヒッチハイクもキューバでは、まだまだ健在。
ハイカー達は僅かなお礼の少額紙幣をヒラヒラさせながら、ドライバーと何とか目を合わせようと轢かれそうなくらい道路に乗り出してきます。
しばらく観察していると、若くてきれいなおねーちゃんから先に拾われてゆくので、残されたおばちゃん達は必死の形相です。
それでもキューバ人達がお互いに助け合っている様子を垣間見て、ほのぼのとした気分になりました。

幹線道路では、大型トレーラーにプレハブ小屋をのっけただけのラクダバス
(屋根がデコボコなのでラクダの背に見える)が轟音をあげて走り抜け、街の狭い路地に入れば、おじさん運転手が軽快にペダルを漕ぐ2人乗りビシタクシー(自転車タクシー)やココナッツのように丸く可愛いココタクシーが行き交います。
先進国では天然記念物のようになってしまったサイドカー付のバイクも庶民の足としてバリバリ走っています。

そしてキューバ名物でもあるクラシックカー。
1940~60年代のアメ車が、轟音を轟かせ、黒煙を撒き散らしながら、私の前で停車。
ドアが開くと、まるで手品のように、乗っていた人々が次々と降りてきました。
数えてみたら、何と10人近く。ギュウ詰め状態でした。

「乗れるだけ乗る」
これがキューバの乗り物界の暗黙のルールのようです。

キューバは隣国アメリカの経済封鎖が半世紀以上も続いたおかげで、日常生活に関わるあらゆる品々が不足しており、他の国に比べて発展が大きく遅れています。
そんな厳しい環境の中で、音楽と共に生き、日々笑顔を忘れず、知恵を絞りながらたくましく生きてゆくキューバ人は、何だか眩しく見えました。
(上田)

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