2016年3月 3日 (木)

インド最高峰カンチェンジュンガを訪ねて

ダージリンツアー

 先日、インドのダージリン地方を訪ねるツアーより帰国致しました。インドというと、“暑い”というイメージが頭をよぎりますが、ダージリンは英国植民地時代に避暑地として開発された土地。ヒマラヤ山脈のお膝元にあるということもあり、標高2,000m前後の町が多く点在し、インドの他の地方に比べて過ごしやすい場所に当たります。
 しかし、今回ダージリンを訪れたのは2月。夏は避暑地として最適な反面、冬は寒く、朝晩にもなると気温は10度を下回ることもあります。上着を欠かすことができず、自分は本当に“インド”という国にいるのかと疑ってしまう程ですが、それだけこの国が広いということを改めて感じる瞬間でもあります。
 では、何故そんな寒い時期にわざわざダージリン地方を訪れたのか。それは、一年の中でもこの時期が、“山を見るのに最も適した時期”であるからです。ダージリン地方にはヒマラヤ展望スポットがいくつかあり、中にはヒマラヤ山脈を見たいと思っている観光客が必ず訪れるような展望台もあります。特に12月~2月は降水量が少ない乾期に当たり、他の月よりも晴天率が高いため、山が目当ての観光客は多少寒くてもこの時期を狙ってやってくるというわけです。
 ダージリン地方から見えるヒマラヤ山脈の山々の中で一番人気があるのは、インド最高峰の高さを誇る“カンチェンジュンガ(8,586m)”。チベット語で「五つの宝庫をもつ偉大な雪山」を意味するカンチェンジュンガは、その名の通り、山頂の近くに4つのピークがあるのが特徴です。世界に14座ある8,000m級の山のうちの一つであり、エベレスト、K2に次ぐ世界第3位の標高を持つその姿を一目見ようと、この地方には各国から観光客が集まります。
 今回の旅でのベストショットは、“ペリン”という町から眺めることのできた、朝日に染まるカンチェンジュンガ。辺りがしんと静まる夜明け前、まだ薄暗いにも関わらず、白い雪をかぶったカンチェンジュンガがその姿を現します。その堂々とした様子に見惚れていると、辺りは徐々に明るくなり、今度は山頂が朝日に照らされて赤くなっていきます。それはまるで、山自身がここに存在していることをアピールしているかのよう。徐々に赤い部分が広がっていき、その変化はずっと見ていても飽きません。いつもなら起きたばかりで頭も働かないこの時間。しかしこの時ばかりはぼーっとしている暇がなく、その景色を目で見て、さらにカメラに収めてと、少し忙しい朝となりました。

ダージリンツアー"

ダージリンツアー

 尚、12月~2月は“山を見るのに最も適した時期”ではありますが、必ずしも山が見えるわけではありません。ダージリン地方は山々に囲まれた山間地。“山の天気は分からない”とはまさにその通りで、日によっては雨が降ったり、霧が深かったりという時もあります。実は今回も、早朝から寒い思いをして展望台を訪れたにも関わらず、何も見ることができなかったという日もありました。しかしそのことを前提にしているからこそ、山が綺麗に見えた時の感動はひとしお。思わず歓声とため息がこぼれます。ここまで来て良かったと思わせる力を兼ね揃えたカンチェンジュンガは、私の想像以上に偉大でした。(越野)

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