2016年4月19日 (火)

小さな国、サンマリノの深~い歴史(欧州の小さな国々)

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先日「欧州小さな国々、夢紀行」の添乗より帰国しました。10日間で訪れた国はリヒテンシュタイン公国、バチカン市国、サンマリノ共和国、モナコ公国、アンドラ公国、更にスイス、イタリア、フランス、スペインの9カ国!それに加えてまだ国際的に独立国として認められていない〝自称独立国家〟のセボルガ公国や二つの飛び地も訪問しました。これらの単体では訪れにくいヨーロッパの小国を、現地の人々との交流を楽しみながら列車とバスで効率よく巡ってきました。

地図上ではあまりの小ささに見落としがちなこれらの小国は、実際訪れてみるとそれぞれ個性的で興味深いことばかりです。政体や歴史もユニークで、多くの小国がタックスヘイブンを行っており、実際にはその地で活動していないのに、形だけの本社が置かれている外国企業(ペーパーカンパニー)が多いのも特徴。なかでも今回、一番印象に残ったのがサンマリノ共和国。61平方キロメートルという、ニューヨークのマンハッタン島程の小さな面積に、およそ32,000人が暮らし、周囲をすべてイタリアに囲まれた山岳国です。

サンマリノ共和国を訪れる上で忘れてはいけないのがその歴史。今日、世界の多くの国で採用している「共和制」の始まりは、実はここ、サンマリノなのです。西暦301年に共和国として誕生し、以後、独立を維持。現在の国会(大評議会)の定員は60名で、執政(国家元首)を2名任命し、権力の集中を防いでいます。又、独裁政権にならないように、国家元首の任期を約半年と短く定めているのも特徴です。国防、教育、医療などは全てイタリアに依存し、更に裁判官もイタリア人に依頼。その背景には「国民の多くが顔見知りのため、公平を保つのが難しいから」という小国ならではの理由があります。

そんな歴史深い小国サンマリノの産業は、ずばり、観光。サンマリノの国土は標高700mのティターノ山に位置し、その「山岳地帯」という地理的条件が国全体を要塞のように守ってきました。中世には山頂に3つの砦が築かれ、隣国の領土争いが続く最中、自由と独立を守り続けることができました。そのため、旧市街は戦火による破壊を免れ、現存する古い石造りの建築物と共に2008年に世界遺産に登録されています。

中世から続く町らしい、石畳の坂道を登り、14世紀のサン・フランチェスコ教会や広場、素朴な外観の大聖堂を見学し、更に歩みを進め頂上へ。11世紀に建てられたグアイダの塔からは真っ青なアドリア海とイタリアのリゾート地として知られるリミニの町が一望できました。お天気に恵まれ、少し汗ばんだ体に、山の爽やかな風が心地よく吹いてきました。小国ならではの穏やかな雰囲気と人々の温かさ、そして知られざる国の魅力に触れられた新鮮な旅となりました。(三橋)

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