1000年の歴史を持つお茶の交易路・茶馬古道を辿る(中国・雲南省)
先日、「千年の交易路、雲南・茶馬古道をゆく8日間」のツアーから帰国しました。今回は、皆様ご存知の絹の道シルクロード・・・ではなく、お茶の道ティーロードを辿ります。
今回訪れた雲南省は25もの少数民族が暮らし、ミャンマー、ラオス、ベトナムと国境を接する中国南西部の省です。白(ぺー)族が多く暮らす大理から雲龍を経由し、茶馬古道の宿場町で有名な沙渓も訪れ、最後に納西(ナシ)族が多く暮らす麗江を訪れる旅路でした。茶馬古道の名前の由来は諸説ありますが、一般的に中国南西部から運ばれたお茶とチベットの馬との交易が行われてきた道の事を指します。
「ここは中国の京都かな?」が、私の第一印象でした。石畳や瓦屋根、街中には水路もあり、古きよき町並みの中を民族衣装を着た人たちや馬が通っていきます。天候にも恵まれ、山桜や桃の花、菜の花に蘭の花、藤の花、玉峰寺では樹齢500年のおおぶりの椿が咲き誇り、ちょうど見頃。普段は雲に隠れることも多い、山頂に雪を抱く標高5000m越えの玉龍雪山もはっきりと見えました。宿泊先も古城内のホテルや民宿で立地や雰囲気も良く、とてもゆったりした日程だったので、散策に出かける方も多くいらっしゃいました。
今回の訪問先には高倉健さん主演「単騎、千里を走る。」のロケ地となったことでも有名な場所も何ヶ所かありました。石鼓鎮という村では、実際に健さんと共演されたおじいさんにも出会いました。そのときの写真を見せてもらうと、映画をご覧になった方はご存知の石頭村で健さん演じる高田さんが「長街宴」というおもてなしを受けているシーン。高田さんとその隣に通訳さん、そしてその隣におじいさんが並んでいました。この映画のロケ地は他にも、実際に「長街宴」のシーンが撮られた束河村や白沙村、最後に麗江古城で2連泊し、ツアーのお客様にはこの映画のファンの方が多かったため大盛り上がりでした。
少数民族の方々と触れ合い、石畳の道を散歩し、ゆっくりとお茶を頂きながら一休み。どこか懐かしい茶馬古道の町々に早くもホームシックを感じる今日この頃です。(日裏)
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