2016年4月22日 (金)

近くて遠い?遠くて近い?ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、パラオ

ミクロネシアの夕食の刺身

先日、特別限定出発「パラオ・ミクロネシア連邦、マーシャル諸島周遊 10日間」のツアーより帰国しました。ミクロネシアの3ヵ国を巡る旅。ただ、その国名を聞いてもパッとどこにあるか思い浮かべるのは難しいかもしれません。確かに、遥か彼方まで広がる太平洋地域には大小あわせ何万にも及ぶ島々が点在しているのですから無理もないかもしれません。大きく分ければタヒチやイースター島、トンガなどはポリネシア。パプアニューギニアやニューカレドニア、ソロモン諸島がメラネシアと一般的に区別されていますが、ミクロネシアはその中でも最も日本に近いところに位置する島々でグアムやサイパン、チューク(旧トラック)などが含まれています。太平洋の島々というとリゾートのイメージが強いと思いますが、それだけではありません。今回訪れた3ヵ国に共通すること、それはかつて日本の統治領だったという事です。

1914年から30年もの間、(グアムなど除く)南洋群島として日本が統治した歴史は今現在も、食べ物であり、単語であり文化といった様々な形で残っています。たとえ初めて訪れたとしても、どこか懐かしく感じるのはそんな時代があったからなのでしょうか。

そんな遠いようで近い国、ミクロネシア連邦やマーシャル諸島にやってくる観光客は釣りやダイビング目的の人が多いのですが、その数は極めて少なく、グループは殆ど来ることはないのだそうです。ですが、ミクロネシア連邦にはまだ謎の多い海上に造られた巨大な水上都市ナンマドール遺跡がありますし、真珠の首飾りと言われる珊瑚の島マーシャル諸島の海の透明度は必見!です。歴史的に関わりを持っていて治安も良く、美味しいお刺身だって食べることが出来る国なのに何だかもったいない気がします。

ロングビーチ

また、パラオに限っては日本からだけでなく様々な国からの沢山の観光客で賑わっていましたが、その良さは規模が大きすぎない事ではないかと思いました。高級高層ホテルが所狭しと林立するわけでも、至るとこに免税店があるわけでも、ビーチを人が埋め尽くすというわけでもない。隠れ家的リゾート地?といった感じも受けました。観光資源も充実しており、2012年に世界遺産にも登録されたロックアイランドでは丸一日たっぷり観光。石灰と海のミネラルで美白効果のある泥パックを全身に塗りたぐったり、干潮時に現れる幻の?海の道、ロングビーチや神秘の湖ジェリーフィッシュレイク、透明度の高い美しい海でシュノーケリングを体験したり、まるで子供に戻ったかのように思いっきり皆様楽しんでいました。

ペリリュー島の日本軍司令部跡

そして、パラオと言えば忘れてはいけないのが太平洋戦争で激戦の島となったペリリュー島です。長さ9キロ、幅3キロしかない小さな島。侵攻の際、米軍指揮官は3日間で攻略すると宣言しましたが、実際には2ヶ月以上にわたる戦闘が行われました。激戦で多くの犠牲者が出たのは言うまでもありません。島に残る戦跡を巡る中、もっと多くの日本人がこの地を訪れ、この地であった事を知らなければならない、また、決して同じ悲劇が繰り返されてはならないと強く感じました。(岩間)

ユーラシア旅行社で行く太平洋の島々のツアーの一覧はこちら

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