5年に一度の花の祭典、ゲントフロラリア(ベルギー)
先日、ベネルクス3国周遊 13日間のツアーから帰国しました。オランダ、ベルギー、ルクセンブルグの3カ国を訪れました。季節は日本と同じく春爛漫。オランダでは満開のチューリップ畑、フラワーパレード、ベルギーではフロラリア、ブルーベルの森など美しい景色を見て参りました。そんな季節ならではの花のイベントが目白押しのツアーでした。
中でも、ベルギーでは5年に一度の花の祭典、ゲントフロラリアへご案内。ベルギー第三の都市ゲントで開催され、2週間で30万人以上が訪れる、ヨーロッパ最大級の規模を誇ります。歴史も深く、1809年に第一回が開催され、そこから現在まで約200年間、今年は35回目の開催でした。元々はベゴニア農家の人たちが始めた小さな花の展覧会でしたが、年々大きくなり今ではヨーロッパ内外から来場者が訪れるイベントにまで成長しました。
今年は町に4つの会場が設置され、それぞれにテーマがあります。一番大きな会場では、「最新トレンド」がテーマとなっており、大きなお庭を模したもの、様々なアレンジを加えられたもの、スチームや照明で異空間を表現しているものと見所満載でした。これが全て屋内の会場というから驚きです。天候に関係なく、美しい花の展示が見られるのは嬉しいポイント。フローリストが腕を振るい、植物が美しい芸術作品になっていました。また、生花を使用するため、香りを楽しめるのも一つの見所。美術館のようにじっくりと鑑賞しました。
そして、今年は日本とベルギーの友好150周年にあたることから、日本がゲントフロラリア名誉招待国となっており、特設ブースが出来ていました。テーマも「西と東の出会い」。石川県金沢市から日本庭園、また草月流・華道家の勅使河原茜(てしがはらあかね)氏の生け花が展示されていました。海外で日本のものに触れるのは不思議な感覚。日本らしく、素材の美しさを強調するようなシンプルな展示でした。
その他会場では新しいガーデニングの展示や様々なショップがありました。両手にはガーデニングのグッツを抱えた老若男女様々な来場者が期間限定イベントを満喫しており、ヨーロッパのガーデニングの人気ぶりを垣間見た気がします。(杉林)
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