絶好のロケーションで鑑賞する、バリ伝統のケチャダンス
先日、「芸術の島バリと歴史遺産の宝庫ジャワ島7日間」の添乗より帰国しました。インドネシアというと多様な民族、文化が入り混じり、華やかな文化が発展している国ですが、中でも必見はバリ島で行われるケチャダンスです。ケチャダンスはバリ島の各所で行われていますが、このツアーでは岬に立つウルワトゥ寺院にてご覧頂きました。ギリシャ劇場のような半円形の客席からは、舞台の先のインド洋に夕日が沈んでいく様子が見えます。。
ケチャのルーツであるサンヒャンという舞踊は元々バリの部族間に伝わる儀式の踊りで、疫病、凶作、地震などの災いが起こった際に、土地を清めたり、祖先の霊に助けを求めるために行われたものです。その後20世紀に入り、“現代バリ芸術の父”とも言われるヴァルター・シュピースによって観賞用の舞踏として芸能化されていきました。
ケチャダンス、あるいはケチャという名前の由来は、円陣を組んで胡座をかいた腰巻姿の男性たちによる「チャチャチャチャチャチャチャチャ」という声です。音程やメロディーはありませんが、数パートに分かれた男性陣が微妙に違うリズムパターンで繰り返すことで、独特なうねりのあるリズムを生み出します。その声にあわせて、インドの叙事詩「ラーマーヤナ」が演じられます。途中、重要な役割を果たすハヌマーンが客席に乱入し、観客をいじるのも一興。
終演後、バスで会場を離れる際、スクーターで追い抜いていくのは、見覚えのある腰巻姿の男性達。ケチャダンスの演者達は地元の若者たちで、みんなそれぞれ昼間の仕事を持っているそうです。ケチャダンスの出演はボランティアで、収益はバリ島内の各寺院に寄付されるそうです。(尾崎)
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