地震から1年・・・ヒマラヤに見守られて復興へ歩むネパールへ
なんといっても、期待するのはヒマラヤの山々。そして、地球上の陸地で最も高いエベレストを一目見たい!さて、神々は願いを聞き届けてくださるのか・・・。あ、今日はネパールの話ですので、英語のエベレストでも、チベット側の呼び名のチョモランマでもなく、ネパール側の呼び名“サガルマータ”にします。
そのサガルマータを見る機会は3日目に早くも訪れました。
この日は朝4時半に起床、5時半にはホテルを出て空港へ。約20分で到着すると、遊覧飛行を待ちわびている人で驚くほどの賑わいです。どうやら、前日は天候不良で中止になり、再度トライする人々がいるとのこと。5月は正直、天候が不安定なので中止になることも多いのですが、予定通り飛べそうな私達は運が良いようです。
フライト時刻は6時半。定刻に飛び立つことは滅多にないので、この日も待機を覚悟で待合室に入りましたが、あっという間に呼び出されてバスにて飛行機へ。やっぱり私達はツイているかも!とさらに気分が高まっていきます。
30人乗りの飛行機では全席窓側の指定席。地上から見上げる空は靄で何も見えませんでしたが、離陸後10分もすると靄を抜けて晴天になり、左に座っていた人は窓からヒマラヤ山脈の頂が次々と見え始めました。右に座っていた人はソワソワするのですが、粋な計らいでコックピットに一人ずつお呼ばれ。「あれがサガルマータ!」とパイロットが指差す方向には、早くもその頂がはっきり!どんどん近づいてきます。
離陸後25分程で、飛行機はサガルマータに最も近いポイントへ。ちゃんと両側から見えるように旋回してくれるので、心配いりません。機内の盛り上がりは最高潮!写真を撮りたい、でも、自分の目でもしっかり見たい、あぁどうしようと少しパニックになるほど、8,848mの頂は特別なものに見えました。サガルマータしか目に入らなくなるのです。登るのは到底できませんが、その雄姿を目に焼き付けられたことは忘れがたい思い出となりました。
今回の旅では、ネパールの古都も散策。カトマンズの旧市街をはじめ、パタンやバクタプルなど世界遺産に指定されている町を歩きました。2015年4月の大地震は記憶に新しく、当時の報道では町に瓦礫があふれる様子が見られましたが、思ったより綺麗にされているなぁというのが第一印象。カトマンズの中心・ダルバール広場は残念ながら崩壊してしまった建物が複数あったものの、古都の雰囲気を十分感じられました。クマリの館が健在だったのには「やはり神のご加護か・・・」と思わずにいられません。他の町でも崩れてしまった建物はあるものの、15~18世紀半ばに繁栄したマッラ王朝を偲ぶには十分で、当時の芸術をその建物群に見ることができました。木材で支えられている建物がまだまだ多いですが、少しずつ修復が始まっている様子も伺えました。
日々新しいニュースがあり、地震後のネパールを日本の報道で目にする機会が殆どなくなってしまいましたが、今回の訪問を機に、この先のネパールから目を外さずに居続けたいと思います。(江間)
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