月夜に浮かぶ虹・ルナレインボー(ザンビア)
先日、「ナミブ砂漠と南部アフリカ5か国周遊11日間」より帰国しました。同じアフリカと言えども、1歩国境を超えると国ごとに全く違った表情を見せてくれるので飽きることがありません。
私達が訪れた6月は、南アフリカを除き、乾季が始まったばかりのベストシーズン!ザンビア・ジンバブエにまたがるビクトリアの滝では雨期に降り続いた大量の雨で増水したものすごい量の水が滝つぼへ。そしてボツワナのチョベ国立公園では、雨期には散っていた動物たちが水を求めて川べりに集まります。さらに今回のツアーでは、ザンビア側のビクトリアの滝にて、この時期しかお目にかかれない“ルナレインボー”にもご案内いたしました。
“ルナレインボー”は虹月と訳され、読んで字のごとく月夜に浮かぶ虹のことです。なんと、ルナレインボーが出現するのは満月の前後3日間、さらにビクトリアの滝の水量が多く水煙が上がるこの季節のみなのです!夜19時過ぎに虹が現れ始め、21時過ぎ頃に姿を消す幻のルナレインボー。水煙をスクリーンにして白くぼんやりとした虹は昼のそれとはまったくの別物でした。しばし滝の音のみが響き渡るだけの贅沢な静寂を味わいました。
刻一刻と虹の形が変わりだんだんと平べったくなりながら滝つぼの方へと下がっていきます。皆様、ルナレインボーの撮影を試みますがなかなかその姿を映すことは出来ません。来た者しか味わえない光景というのもなんだか贅沢ですね。カメラに映せない分、思う存分目に焼きつけてきました。私のカメラにもルナレインボーは映りませんでしたので、ブログにお載せしているお写真は、昼過ぎの虹の架かるビクトリアの滝と、2枚目は、ビクトリアの滝の向こう側から昇る、力強い朝日です。
水量の多いこの時期は、滝の全貌をとらえることができない程の水煙が上がり、カッパを着ないとびしょ濡れになります。一方、乾季には水量が減り、何千年もかけ水圧によって削られた岩肌を拝むことができます。1年を通して様々な表情を魅せるビクトリアの滝。人間にはどうすることも出来ない自然のパワーを感じました。(岡山)
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