幻の西夏王国黒水城(カラホト)へ!(中国・内蒙古自治区)
先日、「西夏王国の幻影、黒水城とゴビ砂漠紀行 9日間」のツアーより帰国致しました。今回の旅は、西夏王国の州府であった銀川(興慶)から始まり、陸路にてゴビ灘へ。ハイライトの黒水城や西夏王国の跡地をたっぷりと観光し、その後、河西回廊の町、嘉峪関と蘭州を訪れました。
「カラホト」とはモンゴルの言葉で、「カラ=黒く恐ろしいところ」、「ホト=城」 つまり黒く恐ろしい城という意味で、その昔、シルクロードのかたわらでジンギスカンに滅ぼされて消えた謎の民族の廃墟であります。
四輪駆動車で道なき道を進みゴビ灘での観光を終え、黒水城に到着したのは、お昼前。ガイドさんが準備してくれた今が旬の甘ーーいスイカを口いっぱいに頬張り、クールダウン。一息ついたところで、ようやく観光スタート。ゲルのような入口をくぐり城壁の中に入ると、遠く方に仏塔がみえます。
周囲の城壁は元の時代のもので、東西約440メートル、南北約370メートルの城壁の中にはカラホトのランドマークの仏塔をはじめ、多くの寺院跡が残っています。待望の黒水城の景色を目の前にすると、カンカン照りの暑さも忘れ、皆様足取り軽く、前に進みます。綺麗に舗装された歩道には、ところどころに風に乗ってやってきた砂漠の砂がこんもり積もっています。こんなにも簡単に砂漠が行き来するのを目の当たりにすると、長年黒水城が砂に埋もれていた事も納得できます。ガイドさんの話を聞きつつ、そんな事を考えながら20分程歩くと、西北の城壁にある仏塔の目の前に到着。
城のランドマーク西壁の上に聳える5つの巨大な仏塔の輪郭。写真を撮ったり、近くでじっくり見学したと…謎多き西夏王国の歴史に思いを馳せました。その後、約1時間、仏塔や寺院跡が点在する城壁内を散策しました。名残惜しくはありましたが、幻と言われていたカラホトを実際に訪れることができた喜びと感動を共有しながらその場をあとにしました。(大和田)
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