ジャガイモだけじゃない!アイルランドの美味しい食事
先日、「北アイルランド・南アイルランド周遊 13日間」の添乗より帰国致しました。お天気にも恵まれ、ジャイアンツコーズウェイやモハーの断崖などアイルランドの大自然をたっぷり堪能できました。
「アイルランドではジャガイモしか食べない」なんて揶揄する声を聞いたことがあるかもしれません。事実、イギリスの統治下にあり、作った小麦を英国に全部取られてしまうアイルランドの小作農達は、ジャガイモが大事な食糧でした。ジャガイモに依存しすぎたために、1840年代に起こった「ジャガイモ飢饉」では100万人以上の餓死者をだし、多くの人々がアメリカやオーストラリアへ移民したという歴史もあります。現代でもジャガイモはアイルランドの食生活の中心的存在。マッシュにしたり、揚げたり、蒸かしたり、茹でたりと調理法は様々。近年はイタリア料理など外国料理が浸透してきてもいるので、食生活にもバリエーションが増え、昔ほどジャガイモばかり食べているということはないですが、いまでもご高齢の方などは、毎日三食、ジャガイモを主食とした食生活を送っているそうです。
では、アイルランドではジャガイモしか食べられないのか?!決してそんなことはございません。アイルランドをバスで走っていると、放牧されている羊や牛たちをよく見かけます。あまり知られていないかもしれませんが、実は、アイルランドは酪農王国なのです。広い牧草地でのんびりとストレスフリーで育てられた羊や牛たち。そのお肉や乳製品が美味しくないわけがありません。ラム肉とジャガイモやニンジンなどを煮込んだアイリッシュシチューは、ラム特有の臭みもなく、じっくり煮込んでいるからかお肉も柔らかくなっていてとっても美味しいです。そして、私のオススメはコクのあるバター!普段はカロリーが気になり、控えているのですが、アイルランドではついついバターに手が伸びてしまいます。イーストを使わずに小麦粉の持ち味だけで焼き上げたブラウンブレッドにバターをつけると、メインディッシュが来る前なのにパンでお腹いっぱい!と、なってしまうことも。アイルランドの全粒粉は独特の風味を持ち、日本の小麦粉ではこのブラウンブレッドは再現できません。アイルランドに来たからこそ味わえるものなのです。
また、今回お客様から大変好評だったのが、アラン諸島イシュモニア島で食べたロブスター!身が引き締まっていてプリプリとした食感。タルタルソースをつけて頬張るとまさに至福の時。爪の先に詰まった身まで、美味しく頂きました。ロブスター以外にも、サーモンや鱈、私が自由食でご案内したオイスターなども好評でした。
「ジャガイモしか食べない」なんて昔のこと。観光でアイルランドの大自然を満喫したら、美味しい食事にお腹も心も満たされるツアーでした。(市川)
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