2016年9月28日 (水)

氷山の町、グリーンランド・イルリサット

先日、グリーンランド、アイスランドのツアーから帰国しました。
グリーンランドといえば、世界地図の上の方の、真っ白な島です。
そもそも人が住んでいるのか、どんな生活が営まれているのか、想像しづらい場所だと思います。
私たちが今回訪れたのは、グリーンランドの西岸のイルリサットという町。2004年に世界自然遺産に指定されたこの町では、世界中でここでしか見られない美しい風景を見ることができます。それは、氷の漂う海に囲まれた、色鮮やかな町の風景です。

イルリサット

グリーンランドは国土の80%が氷に覆われた島です。島に雪が積もり続け、下の方の雪が圧縮されて氷になり、更にその上にどんどん雪が積もると、氷はゆっくりと島を滑り落ち、海に流れてゆきます。簡単に説明しましたが、氷の流れはとてもゆっくりで、おおよそ、人の爪が伸びる速さと同じくらいだと言われています。膨大な時間をかけて動くこの氷河がイルリサットの近くで海に流れ出てゆきます。イルリサット周辺の海は浅いため、流れ出た氷がとどまりやすく、それゆえに常に氷に囲まれた幻想的な風景を造りだしているのです。
大きな氷がごろごろと浮かぶ、イルリサットの港から、クルーズ船に乗り氷海を進むと、息をのむような風景に出会えました。高層ビルのように高い氷の山が海に浮かんでいます。でも、海面から見えているのは、なんとその氷山のたったの2割程なのだそう。ただでさえ、高層ビルほど大きいのに、海の下に8割が隠れているのです。想像もつかないような大きさです。そんな巨大な氷山に囲まれているが故に、この海での公開は非常に難しく、一歩間違えばタイタニック号のように海面下の見えない氷河にぶつかって沈没してしまいます。
氷海クルーズでみた景色
しかし、そんなことは全く気にしていないかのように軽快に船を走らせる、イヌイットの地元民船長。海に浮かんでいる氷にも種類があるんだと言って、海から氷をすくってみせてくれました。真っ白な氷は空気を多分に含んでいる、まだ新しい氷。つまり、雪が降り積もった上の方にあった氷なのだそう。それに対する黒い氷は、雪が積もった場所の深い場所にある氷で、どんどん積もる氷に押しつぶされ、空気が押し出されたもの。つまり、何千年も前の時代に形成された古い氷なんだそうです。物理的な大きさだけでなく時間的にもスケールが大きいのです。
国土のほとんどが氷に覆われているが故に、この島の中では移動が非常に大変です。基本的に、町と町をつなぐ道路というものが存在していません。では一体どうやって、町間の移動をするのでしょう。方法は3つあります。
(1)飛行機(グリーンランド航空という航空会社があります。とってもサービスの良い航空会社です。)
(2)船(あまりに大きい船は入江に入ることはできないそうです。ちっちゃなボートも多いです。漁業も盛ん。)
(3)犬ぞり(犬が引くそりです。)

犬ぞり用の犬

この方法でしか移動ができないのです。しかも、③の犬ぞりは季節限定。近年は夏になると氷が溶けるため、クレバス(氷の亀裂)が発生し、犬ぞりでの移動も命がけになります。
しかしながら、狩りや移動には犬ぞりがよく使われ、イルリサットの町にはなんと犬ぞり用の犬が4000頭もいます。(ちなみに、人口は約4500人程。)町中を散策していると、写真のような犬をたくさん見かけました。日本に住んでいると、当たり前のように車がたっくさん走っていますが、そんな当たり前の通じない、遠い場所なのでした。(留置)

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